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ロシアと日本 東アジアにおける対立を回避できる

アンドレイ イワノフ
30.04.2013, 17:07
    いまや、安倍晋三首相のロシア訪問は成功した、といっても良いだろう。日本側代表団が認めているように、安倍首相とプーチン大統領の首脳会談では友好的雰囲気が生まれた。これは両国関係のさらなる発展のみならず、国際舞台におけるロシアと日本の立場強化にもつながる。
    露日首脳会談は象徴的なものとなった。プーチン大統領は安倍首相に、1855年のワインボトルをプレゼントした。この年、ロシアと日本は下田で最初の二国間条約である通好条約(和親条約)を結んだ。その後もいくつかの条約が結ばれた。日本とソ連の間の1945年の戦争は、それ以前のすべての条約の効力を無効にした。それ以降、平和条約締結には至っていない。それにも関わらず、1956年に両国は外交関係を復活させ、協力関係を発展させてきたが、両国は平和条約問題とそれに関連する領土問題を解決する必要性を認めている。   昨日行われたプーチン大統領と安倍首相との会談の結果、外務次官レベルでその問題に関する協議を活発化させるという合意が生まれた。重要なのは、日本側もこのプロセスが迅速かつ簡単なものではないことを理解している点だ。問題の解決は妥協なくしてはありえないが、ロシアと日本の両国政府は妥協の質について違った理解を示している。つまり、相互に受け入れ可能な解決策をまずは模索しなくてはならない。これが成功するかどうかは、どのような雰囲気のもとでこのプロセスが進むかにかかっている。ロシアと日本の指導者らはいままでにも、裏に表に、問題解決の方法を探ってきたものの、妥協に踏み出そうとするや、日本のマスコミや野党勢力らは、それが国益を裏切るものであるかのように批判し、試みは頓挫してきた。また日本の首相が頻繁に交代してきたことも、合意達成への道を妨げてきた。確かにその背景には、経済問題を解決できなかったことがある。

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ロシアと日本 東アジアにおける対立を回避できる

特集: 私見アンドレイ・イワノフ (5 記事)


 いまや、安倍晋三首相のロシア訪問は成功した、といっても良いだろう。日本側代表団が認めているように、安倍首相とプーチン大統領の首脳会談では友好的雰囲気が生まれた。これは両国関係のさらなる発展のみならず、国際舞台におけるロシアと日本の立場強化にもつながる。

露日首脳会談は象徴的なものとなった。プーチン大統領は安倍首相に、1855年のワインボトルをプレゼントした。この年、ロシアと日本は下田で最初の二国間条約である通好条約(和親条約)を結んだ。その後もいくつかの条約が結ばれた。日本とソ連の間の1945年の戦争は、それ以前のすべての条約の効力を無効にした。それ以降、平和条約締結には至っていない。それにも関わらず、1956年に両国は外交関係を復活させ、協力関係を発展させてきたが、両国は平和条約問題とそれに関連する領土問題を解決する必要性を認めている。

昨日行われたプーチン大統領と安倍首相との会談の結果、外務次官レベルでその問題に関する協議を活発化させるという合意が生まれた。重要なのは、日本側もこのプロセスが迅速かつ簡単なものではないことを理解している点だ。問題の解決は妥協なくしてはありえないが、ロシアと日本の両国政府は妥協の質について違った理解を示している。つまり、相互に受け入れ可能な解決策をまずは模索しなくてはならない。これが成功するかどうかは、どのような雰囲気のもとでこのプロセスが進むかにかかっている。ロシアと日本の指導者らはいままでにも、裏に表に、問題解決の方法を探ってきたものの、妥協に踏み出そうとするや、日本のマスコミや野党勢力らは、それが国益を裏切るものであるかのように批判し、試みは頓挫してきた。また日本の首相が頻繁に交代してきたことも、合意達成への道を妨げてきた。確かにその背景には、経済問題を解決できなかったことがある。

安倍晋三首相はウラジーミル・プーチン大統領と同様、国民からの高い支持を得ている。これは平和条約をめぐる作業に携わる両国の外交官および政治家らにとっては、快適な環境となる。しかし重要なのは、ロシアも日本も、経済関係発展を通じた友好的雰囲気の創出が必要なことを理解していることだ。

近年、日本のビジネス界はロシア市場が利益のあがるものであることを感じている。今回の安倍首相訪問に際しては、農業や医療などの分野で一連の協力合意が交わされた。ロシアと日本は、外相と国防相による「2+2」協議を始める準備がある。

さらには北東アジアにおける複雑な状況が、ロシアと日本をしてより緊密な協力へと向かわせている。北東アジアにおける緊張の高まりは、米国と中国との間の対立激化然り、日本と韓国、中国との領土問題然りだ。このような状況のなかで、韓国および中国のマスメディアが、安倍首相が気前のよい投資でもって、ロシア・韓国・中国という反日領土同盟を崩し にかかっているとの非難をするのも驚くにあたらないだろう。しかし、ロシアはいかなる反日連合にも参加するつもりはない。米国は現在、反中国連合を形成しつつあるが、ロシアはそのようなものに参加するつもりもない。ロシアはアジア太平洋地域における役割を、新たなブロック形成や対立ラインの発生を回避することにあると見ている。その点で、中国との貿易か、米国との反中連合形成か、という困難な選択を避けたい日本と利害が一致している。しかし、日本もロシアも、アジア太平洋地域における対等な協力という理想を一国で実現するわけにはいかない。それゆえ、両国が一致して努力することで、地域における対立を避けることができる。ただそのためには、友達とは言わないまでも、信頼できるパートナーとならなくてはならないだろう。


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3月の習近平国家主席の訪露では、日本を意識した「反ファシズム同盟」をプーチン大統領に持ちかけたが拒否されたようです。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/649839/

プーチンは、アジア太平洋経済協力会議(APEC・ウラジオストック開催)の議長演説で枠内自由貿易の安全について述べています。
秩序を乱すものに対しては 「共通して対抗」 しょうと呼びかけました。
意味深な演説です。



領土問題の中身は、それぞれ持ち帰り協議するため結論はすぐには出ないでしょう。
然しながら、外相と国防相による「2+2」協議は、今回の重要なポイントです。

インド・ロシアの関係は中国以上の信頼関係にあります。
日本とインドの結びつきも加速します。

日・露の「2+2」は、準軍事的な協力関係となると見做されます。

中国共産党指導部が、「尖閣事変」を引き起こすことは困難になります。

日・露の離間を謀る勢力(特亜)の動きが活発化するでしょう。
(既に共同記者会見の場で、日本のマスコミは妨害を始めている)

共同記者会見で見せたプーチンの静かな怒りは、日・露の平和条約締結を阻害する者たちに向けられたものでした。