まだ、自宅の電話器が黒電話の頃でした。
帰宅すると、友人が亡くなったとの連絡です。
彼が帰郷していた九州(長崎)でのことなので、詳しくは分からないが、香典を集めてくれと・・
複雑な家庭の事情がある様でした。 翌日、親しかった同級生の間を廻り、過分な程の香典と、お悔やみの手紙を速達で送りました。
一ト月過ぎた頃、亡くなった友人の妹さんが尋ねてきました。
「自殺したのです・・・」
「・・・・・」
「驚かれないのですね?」
「何となく・・・」
事情を聴きたい素振りでしたが、曖昧にしておきました。
死んだ者の生前の悩みを伝えても、残された遺族に何の益があろうか・・・と思ったからです。
だが、 キリスト者の兄の自殺に納得できないのでしょう。後日、写真を同封した手紙で訊ねてきました。
しかし、返信は出しておりません。
夢に現われていたからです。
(幼い頃より死者の訪問が玄関に現われます。お別れです)
http://ameblo.jp/tarooza/entry-10585260673.html
預けられた写真は、昔、彼の愛していた人に渡していない・・・お墓は一つで良いのです。