スピルバーグ映画監督の続きなのかも知れません。
何故?
疑問が生じたことに拘る子どもは、変な子、異端児、精々個性的な子ども言われる。
スピルバーグ少年は、その何故?に拘り、不可思議(真理の探究)を可能な限り調べ、考察する大人になったのでしょう。
彼の見せる映像の背景にある洞察に気づく観客は少ない。
映画「ジョーズ」の恐怖を、漁船の船長役のロバート・ショーに語らせている。
大戦中、沈められた軍艦から脱出した水兵たちは、集まったサメに生きながら喰われる恐怖です。
ピンと来ました・・
船長が乗っていたのは、広島・長崎の原子爆弾本体を輸送したアメリカ海軍重巡洋艦(準戦艦)・インディアナポリスです。
*日本海軍の伊58潜水艦に、魚雷3本の雷撃を受け沈没した。
単独で航行することのない重巡洋艦が、単艦だったのは、極秘の原爆輸送作戦だったからです。
並走する艦もなく、救助無線を発信する間もなく沈没したので、数日間救助されることはなかった。
戦時中は、平時に比べて兵員数が1.5~2倍です。それが太平洋のサメの群れに襲撃されたのです。
狂った兵、食いちぎられて絶叫する者が多数。
血の海に残った兵は、円陣を作って防いだのです。
私は、このインディアナポリスの沈没した後の様子を、日本語で書かれたものを読んだことがありませんでした。
ずっと忘れていましたが、「何故?」と疑問を感じている一つでした。
自虐史観のマスコミ群が、戦後一貫して都合の悪い事実を隠蔽してきたからでしょう。
スピルバーグが、特定の人たちに向けたメッセージは、「何故?」への解答なのです。
アメリカを知る日本の知識人からではなかった・・
そして、トーマス・エヂソンもスピルバーグ少年と同じ感性の持ち主のようです。
「何故?」・・「何故?」と先生に訊きすぎて、小学校から放逐されてしまいました。
神の存在への疑問を訊いたことが、教師の逆鱗に触れたとも云われています。
偏ったドクマ(宗教、思想)を苛立たせるのは、真実を知ろうとする大衆なのです。喩え子どもでも容赦しない。
「何故?」の拘りが、不思議(真理の探究)の解明に近づく。
しかし明治時代の学生は、デカンショ♪ テ゛カンショ♪で哲学を語り合いました。
「ソレガ~ ドーシタ!」 と、一人が叫べば議論は終了。