夜中に訪問する者は歓迎されないが・・・
幼い頃の家は、大正時代からあった別宅を店に改装した建物でした。
黒く塗った板塀に囲まれ、
玄関先の大きな丸い電燈は、ぼんやりとした明かりです。
明かりは燈していますが、玄関は使っていませんでした。
どう云う訳か北向きに作られており家人は避けています。
日常は、中庭を回って小さな玄関を使っていました。
何らかの縁があるのでしょう。
夢の中に、
その玄関先に訪問してくる女性がいました。
優しそうな、懐かしく感じる人。
翌日なのでしょう、
祖父の後を、とぼとぼ歩く幼い自分の記憶。
着せられたのは、歩きにくい着物でした。
線香の匂いとにぎやかな祭壇を見ていると・・
布団に寝ている人に会わせられたのです。
夢の中の女性でした。
http://youtu.be/4UYgtD7fWrc