未だに、その感情が残っています。
縄文の人々は、祭りを死者と交流する場と、大切にしていたようです。
幼い児が亡くなると、竪穴住居の入り口の地面下に浅く埋葬しました。
母親は、地面を撫でていたのでしょうか・・・
また、広場を環状型に住居が建っています。
広場は、祀りの場でもありました。
死者と生者の差は存在しない。
縄文人のやさしい意識ですね。
そうです・・・お祭りは、亡くなった者の魂が引かれてきます。
お祭りに踊る人の周りには、ゆらゆらと憑いている影を感じていました。
大人には言いませんでした・・・
くるり、くるりと夢中になって踊ると、私はトランス状態になってしまいます。
死者の想いが視えてきますから、踊りは避けるようになりました。
その影は、過去に縁のある人たちのようです。
寂しそうな子もいました。
短稿でした。