掴んできた手梅雨の終わりの頃、鎌倉でお寺巡りをしていました。夕方になる気配がします。ふいに体が重くなる。足元に絡む者か゛居るようです。それは一人の手ではありませんでした。初めて訪れた謂われのある墓所からの帰りでした。前から歩いて来る中年の女性が、少し立ち止り、軽く会釈して通り過ぎました。私も軽く会釈を返しましたが、歩けなくなっていたのです。知らない女性でした。短稿でした。Bell ,Ting sha , Baby Meditation 4min