■■カメラマンの眼 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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☆BLOGの話題は、精神世界とリアルな現実世界の話題です。
巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。

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(NET画像)


憶えていますか?

アフリカの荒野で、
死にゆく幼い少女をハゲワシが待っている写真です。

*注意 刺激的な写真です
http://flatrock.org.nz/topics/odds_and_oddities/ultimate_in_unfair.htm

カメラマンは、ヒ゜ュリッツアー賞を獲得しました。
(1994年、ハゲワシが餓死寸前の少女を狙っている『ハゲワシと少女』1993年スーダンでの撮影)



$taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢-Kevin Carter
(Kevin Carter ケビンカーター)

彼は言い訳をしました。

「既に死は決まっていたので、死を無駄にせぬように報道して援助を求めたい」

彼に対して・・・

「神の前の、その少女に言える言葉か」

「お前が少女だとしたら、お前を許さないだろう」

「お前は、あの禿鷹と同じ眼をしている」
「お前は、あの禿鷹と同じ眼・・・」

との非難が、彼を苦しめることになります。

すると、あの少女は、撮影後歩いて母親の元に行ったと言い始めました。

しかし、彼に対して非難は収まりませんでした。
それならば、ビュリッツアー賞を与えた意味が喪失するからです。

彼は、己の内心を覗くことに疲れ果てました。



マザーテレサは、孤独の中で死にゆく人たちに、心を寄り添う献身をしました。
孤独の臨終が、平安な安らかなものになるようにです。

仏教でも、一瞬の想いの中にも三千もの想いがあるとされています。
臨終の場での想いは大切にされて来ました。

安らかな、平安な最後となるように心がけるものとされています。


受賞後、カメラマンは「理性と情」「人命と報道」の狭間 に落ちて自らの命を断ちました。


写真には、カメラマンの眼・・・心を映すこともあると気づかせる事件でした。

*彼も、少女の死を期待したのでしょう。



短稿でした。