昨日はalaoriiの自生地を調べてみました。
https://ameblo.jp/taronoran/entry-12537178668.html
きょうはその続編です。
栽培のポイント 低~中温性と言われますが、自生地の状況から年間の適温は15℃~30℃程度と考えられます。同時に空中湿度を好みます。春から秋の温暖な期間の水はタップリ与える。冬も極端に乾かしません。真夏の間は過湿にならない範囲で多めです。
自生地では、冬でも15℃を下回ることはないといわれるほどですから、理想的には15℃欲しいランです。このくらいの温度を保って水も積極的に与えるようにするのが理想です。ただ経験的には比較的寒さに強く低温に耐えます。私宅の冬越しは7℃~10℃。冬は水をやや控えますが乾かしすぎはいけません。その程度の温度で過ごしても4月の初めには新芽が出てくるし、慣れれば冬の間にも新芽が伸長します。そういう株への水やりは、極端に乾かさずコッキネア、プミラに準じた与え方となります。
夏の暑さには比較的耐えます。日中30度を超えても弱ることはありません。ただ鉢内の過湿は嫌います。これにより病気が発生しやすくなりますので与えた水が滞留しないよう気を付けます。夏越しの理想的な温度は夜20℃~昼30℃です。
植え込み材料は、水ごけ単用は夏に蒸らす恐れがあるので、避けたほうが無難です。水ごけ+ヘゴ+肥料パックの組み合わせが向いているように思います。具体的には、肥料パックを鉢底に忍ばせてできるだけ空洞にする。また根をヘゴにまたがらせてその状態で鉢に植えこむ。鉢の中を過湿にしないというやり方です。冬越しより夏越しに気を使うランといえます。
マンションで栽培しているというある愛好家は次のように言われます。「年間通して、日照時間の長い場所に置いていることと、水が多めで、良く乾く場所にあり、乾けばすぐ水を与えます。陽射しの強い真夏は、半日影にいます。夏の水はジャージャーに上げてます。」「冬越しは、南西の出窓。10℃前後が最低気温じゃないかと思われます。冬の栽培の場所よりも、真夏についうっかりして焦げ焦げの穴を葉っぱに開けてしまったり、水切りしすぎて枯らしてしまうことがあり、そっちが悔やまれます。」
日照について 日本の暑い夏の時期は別として、秋、冬、春は日焼けしない範囲でしっかり当てるべきです。日照が不足しているかどうかは葉を観察することでわかります。程よい日照で育てられた株は、葉が厚く引き締まっています。逆に日照不足の葉は薄く、垂れ下がっています。引き締まった厚い葉をもつ株にするには日照が大切です。程よい日照⇒引き締まった株⇒良い花です。
他のランに比べ、水だけでなく肥料も好みます。年に数回咲くという性質からうなづけます。現状は春先に新芽を確認したときマグアンプを鉢の表面にパラパラ、、、と言うレベルですが、我が家の環境に慣れるのを待ってもう少し積極的にと考えています。
<夏越し> 私宅の場合、平地の民家の庭での夏越しです。強い日差しを避け、梅雨明け後は遮光を70%くらいに強め、できるだけ涼しくしなければなりません。水やりは一日2回株全体をシャワーするように濡らします。午前中一回、日の落ちた後にもう一回。鉢の中までビチャビチャにせず空中湿度を高めるという感覚です。プミラの水やりとよく似ています。
<冬越し> 我が家の12月~2月の最低温度は7℃から10℃です。午前中、日当たりのよい室内での冬越しです。日中の温度は日の射す日で15℃程度。それくらいの環境でも、比較的よく乾きます。そして多くは新芽を出したり伸ばしています。これは驚きです。他に同じような現象がみられるのは、プミラ ダイアナ、プレスタンスくらいで、ほとんどのカトレア類は音無しです。多くのカトレアに見られるような、明確な冬休みを必要とせず、アラオリというランの特性を垣間見る思いです。(この項2012.12.30日記述)
ただし、これは我が家の実情ですが、かなうことなら冬でも15℃欲しいところです。自生地の温度もそのくらいで、15℃あれば株は元気になり花も年に3回咲くものと考えています。
室内での冬越しは風通しが大事です。 風通しが悪いと病気が発生します。葉に症状が現れます。殺菌剤を使っても、環境が改善されなければ無駄です。昼も夜も小型のファンを回すこと。そのうえで窓を開け空気を入れ替える事。冬は換気に気を使わなければいけません。
失敗事例 アラオリは、冬でも元気だと根が伸びたり新芽が伸びてきます。それだけ寒さに強いということであり、水も比較的欲しがります。鉢の表面がすぐからからになるほどです。しかし、だからといって調子に乗ってジャブジャブ与えてはいけません。根を腐らせます。過湿です。冬越しの最低気温が7℃~10℃の場合、水やりはどうすべきか。「週に2度程度、午前中に、鉢の表面が湿る程度」というのが教訓です。1月中旬から2月いっぱいはこれで我慢します。このような水やりをしていると葉にしわが出たりして心配しますが、春になり水やりを増やすと回復してきます。ナゴランなどに見られるのと同じ現象です。(温度次第ですね(^^)/)
植え替え 基本的に毎年行います。ポイントの一つは根をむき出しにしない事。むき出しだと干からびる恐れが大きいです。根は水コケの中に埋め込むようにします。植え込み材料は、水やりの頻度にもよりますが、私の場合コルク片3みずごけ7の割合です。
<病気に弱い?> アラオリはカトレアの中でも比較的弱いように思います。冬の乾季不足、水やり過多、梅雨時の過湿、梅雨明け以降の蒸れにより葉を腐らせることが多いように思います。(丈夫な国産実生がまだ少ないことも要因かもしれません。)また、環境変化にも弱いところがあって、入手一年目で枯らすことが多いようにも思います。これらに対して私の対処法は①入手一年目は花を期待せず我が家の環境にならすことを優先する。②入手したら鉢ごと殺菌剤の水溶液につける。③5月~8月の期間、月一回同じように殺菌剤の水溶液につける。これらを励行しています。従来小型のレリアと呼ばれていたもののうちアラオリやプミラは比較的病気への耐性が弱く、ロックレリアの系統は比較的強いように思います。その要因は水を好むかどうかにより、水を好むものは日本で育てる場合、注意が必要ということかと思います。
<冬のアラオリ 夏のアラオリ> 春から夏に蕾が出たアラオリは2週間くらいで開花してきます。逆に秋から冬につぼみを発見した場合、開花まで1か月かかります。そして花は夏場に咲いてきたほうが良く、冬場に咲く花は見栄えが良くありません。この辺りは、冬の温度との兼ね合いで、家庭栽培家のつらいところです。温室があって冬でも15℃くらい保てる環境なら結果は逆になるかもしれません。私と同じように温室を持たない、ある愛好家は、「冬につぼみが上がってきても無理して開花させない。早めに摘んで株を休ませる」と言われます。花を咲かせるのは春と秋に絞るという考え方は私はうなづけます。
開花時の乾燥はご法度。 私宅の例でいうと、秋に咲かせる場合、花がきれいに咲かないことがあります。秋は、空気が乾燥してきます。蕾の時期に空気が乾燥すると開きが悪くなったり、よじれたり、花びらがカサカサになったりします。これを防ぐため、空中湿度を高めるためにこまめなシリンジをが必要です。蕾が出て開花するまでと、開花しても1週間くらいは十分意識しておきたいことです。夏の暑い時期に咲くこともありますが、意外とすんなり咲いてきます。比較的暑さに強いことと、夏は湿度が高いからだと考えています。
アラオリとプミラの違い どちらも空中湿度の高さを好み育て方もよく似ていますが、年間の生育適温はアラオリが15℃~30℃、 プミラが10℃~25℃です。従って夏はプミラは暑がりアラオリは比較的元気。冬は プミラのほうが低温に耐え、アラオリは比べれば寒がります。少しの違いですが知っておくと便利です。
以上