C(L.).alaori アラオリ        温室を使わない栽培記録bytaro   リンクフリー

 版作成 11.6.22  最新更新 17.2.16

Concolor×orlata

  'sono'HCC/JOS  (展開の良いタイプ)

花の開きが良くペダルが厚く花全体が丸い。ホンノリとした淡いピンクが非常に品がある。

 

自生地  ブラジル。最近まで「現地の人も決して自生地を教えない」といわれベールに包まれていましたが、最近の資料でバイア州と判明しました。それもエスピレットサント州に近いところです。ブラジルの南東部州の大西洋側に面した都市itabunaの近くの非常に湿った森で、標高600m付近と言われます。熱帯雨林(トロピカルレインフォレスト)地帯です。 

自生地の状況は次のように紹介されます。「very wet tropical rainforest」で「Their environment is always foggy and minimum temperatures in winter are never less than 15℃= 常に霧が立ち込め、冬でも最低気温は15を下回ることはない。

バイア州は、トリアナエの自生地で有名なペルナンブコ州の南に位置する州です。シンコラナやロックレリアのバヒエンシスの自生地でもあります。しかし、同じ州に自生してもシンコラナやロックレリアのバヒエンシスは内陸部の乾燥した砂漠地帯で、アラオリの海岸に近い高湿度多雨林地帯とは全く環境が異なります。ブラジルの広さを実感します。

サルバドールの年間気温  サルバドールはバイア州の州都。平地の港町。アラオリの自生地とは距離も標高も異なりますが、地域全体の気候条件を知るのに参考になります。

 

1月

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11月

12

平均最高気温

30.0

30.0

30.0

28.6

27.7

26.5

26.2

26.4

28.6

28.1

28.9

29.0

平均最低気温

23.7

23.9

24.1

22.9

23.0

22.1

21.4

21.3

22.9

22.5

22.9

23.2

降雨日数

14

17

19

21

23

23

23

20

21

14

14

14

気温について 日本と比べ年間の較差は少ない。夏でも30℃を超える日が少なく、冬でも20℃を切ることはない。温暖である。

雨は多い。現地の秋から冬にかけて特に多いようだが、夏場を含み毎月の半数以上は雨が降る。湿度の高いエリアである。

アラオリの自生地は、エスピレットサント州に近い標高600メートルの熱帯雨林のジャングル。気温は「100m高くなるごとに0.6℃下がる」とされますから600mなら3.6℃低くなります。少し南に下がることを勘案しても、アラオリの自生地は年間を通じて最低気温は15℃まで、最高気温は30℃が限界と考えられます。

C(L.)sincorana カトレア(レリア).シンコラナ    温室を使わない栽培解説bytaro

初回原稿 2007.12.10   最新更新  201910..15

(学名は、ブラジル産のレリアはすべてカトレア属に編入されました。2009年時点)

‘Jose Rodrigues’‘ホセ  ロドリゲス’MC  

ペタルの開きは良く花弁(特にセパル)がきらきらと輝き、まるでラメの宝石をまぶしたような輝きです。

'Devine'AM/AOS

 

通常のものに比べると花が大きく濃色。

原産地  ブラジルのバイア州。ミナスジョライス州から続く内陸部のセラード、シンコラ山脈。乾燥した不毛の大地、「砂漠地帯の高山」といわれます。、標高は11001500m。乾燥が激しく、特に冬は雨はほとんど降らず、株は夜霧で生き延びているといわれる場所です。シンコラナの栽培に当たってはこの過酷な環境を常に意識しておくことが必要です。

生育のリズム 春の終わりから夏の前半(=暦で5月から7月前半)に花が咲き、しばらく休んだあと、初夏から秋の初めに新芽が覗きます。この新芽は秋~初冬と生育し、年内に一旦生育完了します。そして冬、(私宅では12月ごろ)再び新芽が出て、花はこの冬の新芽に咲いてきます。開花期は5月~6月です。栽培に当たっては、このリズムを念頭に入れておきます。(温室があれば春に咲いてその後出てきた新芽に秋に再び咲くこともあるようです。)

 栽培のポイント  日本でシンコラナを育てうまく咲かせるには他のランにないコツがあります。季節ごとにポイントを押さえきちんと実行していくことが大切です。シンコラナは70%遮光のcool typeと紹介されます

自生地は1000m以上のsandostone area (砂礫地帯)の半乾燥地帯と言われます。年明けの過湿はご法度。しかし、経験的に「年間を通じて乾かし気味にする」のは間違い。これでは株が育たず作落ちになります。5月6月は雨に当てっぱなしでもよいほどで、水やりは季節ごとにメリハリをつけること。また、冬も完全には乾かさないほうが良いというのが経験則です。

②7月8月の暑さを嫌う。この時期は理想的にはクーラー設備がほしい。夏場の適温は20℃30℃が理想。暑い夏を除き、日光は好き。特に秋から春は生育期にあたるので、この時期の日光浴は欠かせない。寒さに強く7℃10℃あればよいが冬場の水やりは控えめにする。多くの資料ではneeds a very dry winter restと説明されます。乾きやすくするため鉢は小さめ。2.5号までとする。よほどの大株でない限り3号では大きすぎる。植込み材料はコルク植えがよい。与えた水がさっと乾くから。経験的に水ゴケ単用では過湿になります。

<秋の管理> 秋はシンコラナの生育期です。夏の終わりに出てきた新芽は年末までに大きく育てなければなりません。特に10月の前半までの期間は、雨に当てっぱなしでもよいほどで、欠かさず水やりを行います。同時に陽射しにタップリ当て寒くなる冬までに出来るだけ大きく育てる。この心構えで臨みます。気温の下がる10月には株元から根も勢い良く伸び生育真っ盛りということを実感するはずです。生育の良い株からは新しい芽が出てくるほどです。この時期、根の動きが鈍かったり夏に出た新芽の生育が鈍いようなら春からの水不足か夏の暑さが原因と考えられます。(昨今の猛暑で、生育のリズムが従来より異なっています=2019年10月記述)

施肥もこの時期になります。9月に入り涼しくなればにシンピジュームに与えるのと同じ油粕を与えてもよいほどです。夏の新芽に花は咲きませんからチッソが効いて葉を大きく育ててくれます。

以上のことから夏を涼しく過ごさせることがとても重要になります。

<冬の管理>  旧レリアの生育サイクル上、冬もわずかながら生育期に当たりますが、それも年内までで、年が明けるとピタっと止まり生育の中休みになります。実は、この生育の中休みが大事で、英語で書かれた解説書には「needs a very dry winter rest =冬の乾燥休暇が必要である。」と書かれています。この期間は水をうんと控えます。固い葉と丸々としたバルブを持ち、冬場はかなりの乾燥に耐えます。こういうランに調子に乗って水を多く与えると花が咲かないだけでなく枯らす原因となります。このことは肝に銘じておきます。(私も何度か失敗しました。)

一方でこの時期の日照不足はいけません。従って冬は「鉢内は乾燥気味に、努めて日光浴させる。」という事になります。水やりは10日に1度、それも鉢の表面を少し濡らす程度です。冬の最低気温は7~10あれば問題なく、乾燥気味にして、温度以上に日光浴が大切。この意識で過ごします。

乾燥気味に過ごしていても、元気な株からは冬の間に新芽が覗いてきます。花はこれに咲いてきます。それでも水やりは3月後半まで控えめです。

<春の管理> 3月の後半になると暖かくなり少しずつ勢いが出てきます。冬に出た新芽を5月中ころまでに一定の大きさに育てるとそれに花芽(つぼみ)が見えてきます。その為に3月後半にリンを含む花芽促進剤を一度与えると効果的です。春は戸外で無遮光でも構いません。

<夏の管理> 暑い国の砂岩地帯、、、という事で、夏の暑さには強いというイメージがありますが、事実は逆です。日本の平地の夏の蒸し暑さは大変嫌います。正確には、暑さより高湿度に弱いということです。7月、8月は、「50%以上遮光された風通しの良い場所でできるだけ涼しくします。夜間温度は20までが理想で平地ではクーラー室がないと苦戦します。

「花が終わると株はしばらく静養する。そのときは水はやや控えめにして根を伸ばさせる」という話がありますが、経験的にあまりこだわる必要はないようです。というのは、2015年の経験ですが、5月から梅雨が明けるまでずっと庭で吊り下げ雨にも当てっぱなしにしてみところこれまでになくよく育ちました。自生地は半乾燥地帯というのは冬場に言えることで夏場はしっかり水を与えたほうがいいようです。根も夏の間は目立った動きはなく、10月に勢い良く伸びるのが我が家の実態です。

愛好家の次の談話は参考になります。「南米高地に自生している種だと思いながらも冬は14度の中温室、春~秋は30%遮光の外で2年間は栽培していました。購入したときよりもバルブは太らず、花も1花しか咲きませんでした。」
「次の年の夏あまりに暑い日が続くので一時冷房温室に避難させたところ、バルブが太りだし良い生育をして、翌年1バルブ2花が咲いきました」

南米といえば暑いイメージがありますが、高山に自生するシンコラナにとって日本の夏は暑すぎるという事です。加えて湿度の高さは半端ではありません。弱らせる原因となります。夏をいかに涼しく過ごさせるか、、、近年の課題です。

<カイガラ予防はこまめに。>  シンコラナはバルブが密集しているため、カイガラが入りやすいランです。「気が付くと手遅れ」ということもありますので、日ごろから細かい観察が必要で、定期的にオルトランなどをまいておきます。もう一つはナメクジ対策です。私の場合、夏場は庭で過ごしますが、高いところに吊っているにもかかわらずナメクジ被害にあうことがあります。定期的に、夜間、いくつかの鉢を集めて棚置きし駆除剤を置いて翌朝観察するとナメクジが死んでいることがあります。

<植え込み方> 鉢のサイズは2号または2.5号までがよい。3号では大きすぎて生育に時間がかかり、花がなかなか咲かないし、過湿により株を弱らせる原因となります。20バルブくらいまでは2.5号鉢で充分です。水は好きだが、過湿を嫌うという性質を実現するために水ごけはやめてヘゴ付けにしてそのまま素焼き鉢に植えこむ方法は効果的です。さらに、私の場合は鉢底を空洞にするため「肥料パック」を使いますが重宝しています。そして更によいのはコルク植えです。ヘゴ以上に早く乾くからです。勿論、鉢はできるだけ小さくします。これらは、主に夏に水を与えても過湿にしない工夫です。

<植え替え期> 花が終わった直後です。このランの生育リズムからみてここしかありません。春は開花期にあたるので植え替えは出来ません。

<根の動きを知る> 上述したように、シンコラナは花が終わってしばらくしても根は動きません。新芽が先に覗いてきます。時期ははちょうど暑さ真っ盛りの季節です。新芽が出てきたからと言って水やりを増やすのはクーラー室などがない限り危険です。水やりを増やすのは9月後半からの1か月です。根が動き始めるのは10月の下旬からです(15年10月19日確認)。このランにとって最もしのぎやすい季節です。このあたりがシンコラナ栽培のむつかしいところです。秋は短く、11月からは気温が下がってくるので水やりは徐々に少なくしなければならず、しかも、年末までに一人前に育て上げなければならないからです。

春の根動き 5月中旬から下旬はつぼみが膨らみ開花へと進む時期で、その株元からの新根は普通は見えません。しかし、中には蕾が膨らむと同時に根も出ているようなら株が元気な証拠で喜ばしいことです。秋以降の芽は健全に育ってきたが花が咲かない場合、そのバルブの元からは新根が伸びてきます。早ければ新芽も出てきます。これは健全な姿で来期は期待できます。これがこの時期の根の観察ポイントとなります。


<シンコラナを使った交配種>  walkerianaとの交配がLove Knotで、coccineaとの交配がIsabella Stoneになります。どちらも人気種。Love Knotはシンコラナと同様、乾と湿のメリハリが大切です。

以上 

Aerangis  bilova  エランギス ビロバ

最新更新2019.10.10 

 

開花期長い星形の花。弁先にほんのりと紅を射したような赤味が美しい。

夜香性 日が沈んでから夜8時くらいのまでの短時間だけジャスミン様の香りを放ちます。

 

 

自生地  西アフリカ~中央アフリカ。セネガル、カメルーン。標高700mのトロピカルレインフォレスト(熱帯雨林=ジャングル)。日本のような四季がなく、乾季もありません。赤道直下の年中高温で湿度の高い地域です。ただ平地より高い分涼しくなります。

生育のパターン  多くは秋に咲きます。910月。春に咲くこともあり一定しません。

栽培のポイント  70%遮光の中高温性 年間の生育適温は15℃~30℃。8月はクーラー 冬は加温が必要。

   冬の温度は最低でも12℃を維持。理想的には15℃以上。

   夏は高温多湿。 水を好むので水やりはこまめに。 梅雨明け後はクーラー室。

<栽培観察 > 2019年の実験では、余りにも暑いので、クーラーの効いた室内で夏越ししたところ、920日に花芽が伸びてきたのを確認しました。ここ2年花を見ていなかったのですが、夏の過ごし方が悪かったようです。日中の気温が35℃を連日越え、夜も25℃を下回らない日が続くと生育が鈍るだけでなく、葉が痛み株が弱ってきます。当然病気も発生しやすくなります。

   冬越しは夜間の空中湿度で育てる。日中の水やりは少なく、その代わり夜は周辺に霧吹きして湿度を保つ。昼も夜も乾かしすぎると落葉するなど株を傷めます。「本来は冬でも15℃以上維持して、湿度も高く過ごす」のが理想的なランです。10℃程度の寒さには弱いランです。できるだけ温度を高くする。

   特に夏場、湿度は好きだが根が常に湿っていることは嫌う。与えた水が素早く乾くような植え込みにする。植え込みはコルクかヘゴなどの木がベター。水ごけは不可。特に根をみずごけで包み込むと失敗する恐れが大きいです。

「根はむき出し」これが鉄則です。湿度を好むランと言えば、ついつい水苔に植えこみ水をジャンジャン与えたくなりますが、これは誤りです。水を好む蘭ほど根をむき出しにして水やりの頻度を上げます。バンダ類はその代表選手です。

熱帯雨林とサバンナの知識

熱帯雨林

サバンナ

赤道直下のジャングル。四季も乾季もなく年中高温多湿。

熱帯雨林地帯の付近に展開する乾季を持つ高温地帯。

ブラジルのアマゾン川流域。アフリカのコンゴ川流域。東南アジア島しょ部。

ブラジルの高原地帯(カンポと呼ばれる。ミナスジョライス州など)。インドシナ半島全域。アフリカでは?

天然ゴム、

ヤシ、バオバブ、キリン、ライオン、シマウマ

 

 

カトレアのインターメデイアについて、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

ネットでは

「寒さにも暑さにも強い、初心者向けのラン」と紹介されることがほとんどです。

私自身、そう思っていました。

いわれる通り育てて、それなりに開花してきました。

でもここ2.3年の夏の暑さは、インターメディアの生育リズムに変調をきたしているように思います。

 

 

C.Cariad's MiniQuinea カリアズ ミニキニー 

インターメディア50%の交配種ですが、

秋の新根が旺盛に伸びています。

 

intermedia coerulea'Ruy'3号鉢

こちらも新根が勢いよく出ています。

春に出た新芽は一人前に育っています。でも、バルブの太りはまだでシースも見えません。

 

従来は、春に出た新芽が夏に向かってグングン伸びて、→9月後半頃にはシースが見える。→そのままの状態で秋、冬を過ごし3月に開花する。、、、、といパターンでした。

 

ところがここ3年くらい、おかしいです。

秋になって気温が下がり始めると2回目の生育が始まるんです。

 

coerulea aquinii 2号鉢

この株も新根が出てきて、さらに新芽まで出てきました!

まさに、春に続く第2の成長期です。

「年に二度おいしい」と喜んでいいのかどうか、、、

 

delicata 3号鉢

やはり春の新芽が育った後、新しい根が伸びて、手前には新芽が出ています。これも同じ現象ですね。

いずれも3年前までは見られなかった現象です。

夏のあまりの暑さで、株が休眠しているのでしょうか。

 

9月には関西のお仲間のところでインターメディアが咲いているのを見てびっくりしました。

https://blog.goo.ne.jp/superflua/c/e835003d690da93fb0b4f9a42354fc65

 

気象変動の影響がこんなところにも出ているんですね(T_T)/~~~

 

ともあれ、この新芽が秋の間にどこまで育ってくれるのか。

充実して、来年の3月には美しい花を咲かせてくれるのか。

 

期待と不安の中、見守るしかありませんね。

 

 

 

 

リンコレリオカトレア アビリテイレッド'サンセットメモリー''

いまどき咲きました。    もっとゆっくり咲いてほしい。

でも草丈が20㎝未満で、我が家向け。

 

 

ソフロニティス コクシネアの血が3割入る濃色紅色の花。

花形も丸く美しいです。

 

寒い時期に、せめて2花茎出して、もう少し見栄えよく咲いたら例会へ、、、と次なる目標です(*^。^*)

 

同時に咲いている、pumila  'BlackDiamoo'系と記念撮影。

同じ赤色系濃色ですが、左は紅色  右は赤紫。

並べると違いがよくわかります。

 

AbilityRedはコクシネアの血が3割入っているので、夏の暑さを嫌います。

瀬戸内海に面した平地の我が家ではとても無理なので、クーラーの効いた室内で夏越しします。

枯れなかったうえに花まで咲いてくれて嬉しいのですが、

これをたとえば年明けに咲くようにするにはどうしたらいいのでしょう?