「六月病」はうつ病の入り口 「五月病」とは深刻さが違う 責任感や大人の付き合い | みんなの事は知らないが、俺はこう思う。

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ため込んだストレスで「伸びきって戻らないバネ」に 早期発見には周囲の協力が重要

6/23(日) 10:01 Yahoo!ニュース  8カンテレ


ここ数年、6月頃に心身に不調をきたす「六月病」が増えているという。4月に入社や異動などで環境が変わることが原因だが、昔からよく聞く「五月病」とは、似ているようで異なるものらしい。


職場のメンタルヘルスに詳しい「人形町メンタルクリニック」の勝久寿院長に、「六月病」の症状や予防法について詳しく聞く。


■「五月病」と「六月病」の違い…「六月病はうつ病の入り口」

「五月病」と「六月病」は似ているようで、違うものです。「五月病」は、新入社員に多くみられる症状で、医学的には「適応障害」と診断されます。4月からの環境変化によるストレスが、5月の連休明けぐらいから不調として出てきます。


仮に、ストレスを「おもり」に例えるとします。社会人になり、「こんなに重いおもりを持つとは思わなかった」と思いながらも頑張っていたけれど、連休で、いったんおもりを下ろしたら、「もう持ちたくない。無理だ」というのが五月病。


一方、「六月病」は、中堅社員…中間管理職といった立場の人に多くみられる症状で、重くなると医学的には「うつ病」と診断されます。「うつ病の入り口」という状態です。4月に異動や昇進などで環境が変わり、それがストレスの原因となるのは五月病と同じですが、違いは「長く我慢してしまう」こと。中堅社員は、それまでの仕事の付き合いや責任があり、簡単には投げだせません。重いおもりを我慢して持ち続ける…我慢に我慢を重ねた結果、次第に症状が悪化してしまうのです。


五月病は急性の病気、六月病は慢性の病気とも言えます。


■五月病と六月病、見分けるポイントは休日の過ごし方

五月病も六月病も、ストレス(おもり)によってバネが伸びた状態です。症状としては、どちらも、憂鬱(ゆううつ)になったり、不安になったり、やる気がなくなったり、体の調子が悪かったりします。しかし決定的な違いがあります。五月病は、おもりと外すとバネが元に戻ることが多いのですが、六月病は進行すると、バネが伸び切ってしまい、おもりを外しても元には戻りません。


五月病と六月病の分かりやすい目安として、「おもりを外した時にどう変わるか」、つまり、休みの日の過ごし方で判断できます。五月病(適応障害)でとどまっている人は、休みの日に活動できます。おもり(ストレス=仕事)を外すとバネが元に戻り、友達と会ったり運動したりと、外出ができます。しかし、六月病(うつ病)の方に休日の過ごし方を聞くと、皆さん、「一日中、横になっています」と返ってきます。おもりが取れても、体が思うように動かない、何かをやろうという気持ちになれない。そうなったら赤信号です。バネが元に戻っていません。


また、六月病の場合、意欲の低下や集中力の低下が、自分でも分かるようになります。人の話が頭に入らないとか、本を読んでも内容が頭に入ってこないといった状態です。


よく、「六月病になったらどうすればいいのか?」と聞かれますが、休日に外出できないぐらいまでになっているなら、「病院に行った方がいい」という返答になってしまいます。だからこそ、六月病を早期に見つけていただきたいのです。


■周りが早く気付いて、入り口で引き留める

五月病は自分からSOSを出せる人も多いのですが、六月病は抱えてしまって、我慢し続けてしまっているので、周りが早く気付くことが大切です。六月病が進行してしまう前に、入り口の段階でいかに戻せるか、周囲のサポートが重要です。


六月病(入り口)の人の傾向として、下記のようなことが挙げられます。


*新しいことを嫌がる

余裕がないので変化を嫌がります。柔軟性がなくなり、新しいことを頼むと目に見えてイライラしたりします。


*細かくなる

不安が強いので、「これ以上、何かあっては大変だ。耐えられない」と思い、失敗しないために細かく確認をするようになります。自分自身も、他人に対しても、それまでと比べて細かくなります。


*ストレスから離れられなくなる

何かあったら大変だとの思いから、休日に会社に行ってしまったり、遅くまで会社に残るなどします。不安な気持ちからそのような行動になります。


*急に怒り出す

いつもと同じように話しているのに、責められているようにとらえてしまう…何気ないことに対して、馬鹿にされた、嫌われたなど、悪い方に解釈してしまいます。そういう時は、「この人どうしたの?」と思うのではなく、「大丈夫?何かあったの?」と言ってあげることが大切です。


心の病気の場合、症状の重い軽いと、治りやすさとが、必ずしも比例するわけではありません。しかし、ストレスが過剰にかかっている状態で病気になる訳ですから、早く気付くことは重要なことです。ストレスが多い職場ほど、お互いが支えあうことが大切です。


■ストレス=悪ではない


心も筋肉と同じように、ちょうどいいストレスは強くなることが出来ます。社会生活を送っていると、楽しいこと、うれしいことだけではありません。適度なストレスを、段階的にかけて、筋トレのように徐々に心を鍛えていくことは、様々な経験を受け入れられるようになるために必要です。図太くなれることは大事なことなのです。


■自分で出来るケア

*睡眠をとる

当たり前のことのようですが、睡眠時間をきちんと取れていない人は多くいます。しっかり眠る、食事をとる、運動をするといった基本的なことを大切にしてください。


*自分の簡単な“お守り”を作る

自分の気持ちが和らぐ、ちょっとしたことを見つけて下さい。「深呼吸」「空を見る」「好きな香りのハンドクリームを塗る」など、どんなことでもOKです。少し調子が悪いなという時に、ちょっとした息抜きをするのです。これは「コーピング」と言われるストレスへの対処法で、ストレスへの対応力が高まります。


*自分の柱を増やす

人は、趣味・仕事・人間関係などの柱の上に立っているようなものです。もし仕事でぐらついてしまっても、他の柱が支えてくれ、柱の数が多いほど安定します。柱の多い人はストレスに強い人です。


「六月病」には、日本特有の事情もあります。春は気持ちが動揺しやすい時期。そんな中で、3月に年度の区切りがあり、4月からは新生活が始まります。ストレスや疲れが溜まってきた頃に梅雨がきます。6月はジメジメして自律神経の乱れが起きたり、雨で計画通りに進ままないこともあります。また、祭日がないので、ストレスを解消する機会も少なくなります。


日ごろからストレスと上手に付き合う方法を身につけ、周囲とのコミュニケーションを取ることで、「こころのバネ」が伸びきらないようにしていただきたいと思います。


(人形町メンタルクリニック 勝久寿院長)

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北欧諸国での冬季鬱病は日照時間が極端に少なくなる事に因ると仄聞する。斯く言う私も冬季鬱病の傾向が強い。日照時間が少ない事に起因するのだろう。

其の上、3〜6月も鬱病を誘発し易い時期であるとは。私は冬季鬱病の傾向が強いだけで済んで居て、未だましな方なのかも知れない。