ウクライナのゼレンスキー大統領は、フランスのマクロン大統領との会談で提案されたオリンピック期間中の休戦について、ロシアを利するとして拒否していたことをメディアに明かした。
これはゼレンスキー大統領が17日、フランスのメディアのインタビューに答え明らかにしたもの。
ゼレンスキー大統領はマクロン大統領との会談で、夏に開催されるパリオリンピック期間中の休戦を提案された際、「われわれはプーチン大統領を信用していない」「休戦の期間にロシアがウクライナ領に進軍しないと誰が保証できるのか」と述べたという。
そのうえで、「休戦は敵を利するだけ」として休戦の提案を拒否したとしている。
一方、ロシアのプーチン大統領は、オリンピック休戦に応じない姿勢を示していた。
パリオリンピック期間中の休戦をめぐっては、国連総会が2023年11月、加盟国に全ての紛争の休戦を求める決議案を賛成多数で採択していて、開催国としてマクロン大統領は、休戦を呼びかけている。
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五輪休戦の由来
2年に1度、夏季および冬季の各オリンピック・パラリンピック競技大会前年の秋に、国連ではオリンピック休戦を順守する決議が採択される。この伝統は、紀元前9世紀の古代ギリシャのオリンピックに由来しており、当時、各地域の王たちが協定に署名して、住民や選手、芸術家がオリンピック開催地に安全に旅行できるようにした。慣習によれば、「エケケイリア」または「休戦」はオリンピック開幕の7日前に開始され、閉幕後は7日間すべての戦いが停止される。
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ゼレンスキー大統領、及びプーチン大統領の行為は欧州古来の伝統に違背する物で、絶対に赦してはならない。