5月8日12:42
敷島パンは嘗て蟋(こおろぎ)粉末混入パンで世の中を騒がせた。敷島パンは国産小麦を大切に使う、米粉を混ぜる、添加物は最小限に、の姿勢で広く支持を集めて居たが、今度の鼠混入事件で命脈を絶たれた死に体状態である。
敷島製パン(名古屋市)は8日までに、食パン「超熟山型5枚スライス」など約10万4000個を自主回収すると発表した。
【写真】敷島製パンが自主回収する食パン「超熟山型5枚スライス」
同社によると、小型のネズミとみられる小動物の一部が商品に混入したためで、原因究明や再発防止を急ぐ。
回収するのは「超熟山型5枚スライス」と「超熟山型6枚スライス」で、3日に同社パスコ東京多摩工場(東京都昭島市)で製造し、消費期限が7~11日の商品。
購入者から5、7日に連絡があり発覚した。異物が混入した2商品は回収済みだが、念のため同じラインで製造したものも回収対象とし、当面この製造ラインを停止するとしている。
同社は対象商品の製造所固有記号や管理記号などをホームページに掲載。回収後に商品代金相当のクオカードを送付する。連絡先はフリーダイヤル(0120)001781。
食品製造に関わる人々は対岸の火事と捉えるのではなく、我が社に起こさない対策を十分協議すべきだ。火の粉はもう近い。