今日は元旦後の久々の快晴で気分は良好。暖かさに誘われて原木椎茸の今春初収穫をしました。 | 太郎椎茸のブログ

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 昨年の元旦は深い雪で初詣もできなかったのだけれど、今年の元旦は見事な快晴で初日の出を拝むことができました。

 

 その後は当地方の「弁当忘れても傘忘れるな」のことわざ通りで、雪こそ降らないものの「曇り時々雨」といった日々の繰り返しで、家に引きこもり状態の有様でした。

 ところが今日は久々の快晴で、朝こそ寒かったもののこれぞ「小春日和」といった爽やかな暖かさに。家の中のエアコンよりも日向(ヒナタ)の暖かさが恋しくて自然と外出したくなる気分に。

 

  ← 北東方向の空。雲一つない青空。

  このまま春になればいいのになあ……。「♫春よ来い 早く来いこい…♫」と待ち望むのはまだまだ先のことか……。

 

     ← 東南東方向の空。こちらも全くの快晴。

     正面の粟賀山の頂上付近にはわずかに雪が。手前の山には全く雪はありません。

  粟賀山の頂上付近から朝日が昇ってきます。冨士山のご来光とまでは言いませんが、なかなかに神々しいのです。

 

  ← 昨日も雨で、シイタケの傘が濡れて黒っぽくなっていますが、大きさから言えば収穫適期です。この場所は春に植菌した新しいホダ木(植菌した原木のこと)のコーナーなので、傘が分厚くて美味しそうです。新しいホダ木の約7割くらいはシイタケが発芽していますが、古いホダ木はまだほとんど発芽していません。2月の中頃~3月にかけてはほとんど全ホダ木にしいたけが生えてくるはずですから、そうなれば大忙しで、てんてこ舞いで生産者としては嬉しい悲鳴の日々となります。

 

    ← 直径20cm位以上の太い原木は重くて扱いにくいので、私は半分の長さに切って植菌しています。後期高齢者にさしかかった身としては、重い原木を抱えて扱うのが大変なのですよ。しかし太くて新しい原木は栄養も豊富のようで軸が松茸のように太くて肉厚の自画自賛したいような見事なシイタケが育ってくれます。傘が開ききらないシイタケを「どんこ」といいますが、このようなシイタケはシンプルに焼いて塩や醤油で食べるのが美味いです。バター焼きやごま油でステーキのように焼くのもおつなものですが。

 

 

 原木シイタケは傘の模様もそうですが風味、食感、香りなど菌床シイタケでは味わえない魅力があります。菌床シイタケの栽培農家さん、ごめんなさい。菌床は安定的に大量生産できるなどの原木栽培にはないメリットがありますから。

 

 原木生椎茸を全国の方々に味わってほしいのですが、残念ながら収穫後は常温では3日ほどしか品質が保てず劣化するためネット販売はなかなか困難な状態です。しかも、私の場合は林間での自然栽培のために雨雪や天候の状況によって品質や収穫量が不安定であるというデメリットがあります。現状ではこの点が克服できないために原木生椎茸のネット販売は諦めて、知人や固定したお得意様の贈答品、道の駅への出荷などに留めており、大半は干し椎茸に加工しての出荷、一部はふるさと納税返礼品として取り扱って貰っています。

 

 今シーズンは体力的な不安もありシイタケの植菌をしませんでしたが、来シーズンこそは高齢に鞭打ってでも植菌に取り組んで意欲的に頑張りたいと思っています。高齢なればこそ諦めないで、できること、やりたいことに挑戦していきたいと思います。生命あるかぎり、「生きがい」がないとつまらんものね。

 後期高齢者の仲間入りをした今年こそ、生きている実感を求めて「がんばんべーエ」……… ごきげんよう。