台風14号で外仕事ができないためにいつも通りYouTubeの歌の旅に出ていると、偶然に市川由紀乃さんが歌う弘田三枝子の「人形の家」を聴いて驚いた。え、うまいなあ!
彼女の名前は演歌の歌手として知ってはいたが、まともに向き合って聴いた事はなかった。彼女の歌をよく知っている方からしたら「お前、何を今更!」とあきれられると思うのだが、知らなかった。古希を過ぎた爺さんでも今更ながらに知らない事が多いものだ。しかし、今更ながらの「発見」に出会えるから生きていて面白いとも言えるかな。
で、当然ながら更に彼女の歌を聴きたくなって、彼女がカバーしている曲を手当たり次第に聴いた。
さだまさしの「無縁坂」、ザ・ピーナツの「ウナセラディ東京」、今陽子の「恋の季節」等々。演歌も勿論聴いた。都はるみの「北の宿から」、山川豊の「アメリカ橋」等も……。それらのどれもがオリジナルに勝るとも劣らない歌唱力があった。実に”うまい””。今までカバー曲を歌いこなす女性歌手は藤圭子であり、ちあきなおみであると思っていたが、彼女たちが去って後、後を継ぐことができる名手は市川由紀乃を置いてほかになかろう。演歌はもとよりポップスまでもそれぞれの歌・曲・詩の主幹を見事に捉えて歌いこなせる力が見事である。
これから外仕事ができない雨の日は、当分の間は彼女の歌に聴き浸る事になるだろう。
実に昨今、テレビ番組の質が落ちて見る気もしなくなったが、さまざまな味を持つ歌手に巡り会える機会が増えるとなるとかえって良かったかな。
越智志帆さんという人も知ったし。新たな出合はおもしろい。
……… といったようなことで…… ごきげんよう。