藤圭子さんが天才だと以前のブログに書きました。その考えに変わりはありませんが、YouTubeの旅を続けていて彼女が沢山の名曲をカバーしていることを知りました。そうして次々と手当たり次第に聴きました。

 オリジナルは優れた歌い手が名曲を歌っているのですから当然それぞれに素晴らしいわけですが、藤圭子さんはその名曲を自分のものにして見事に歌っておりオリジナルを超えていると言っても過言では無いものがほとんどです。彼女の最も個性を発揮している怨歌から演歌、艶歌、ポップから洋楽、男歌まで多種多様なジャンルの歌を生かして歌いこなしており、不世出の天才としか言いようがないと改めて強く感じました。

 素晴らしい歌い手は数多くいます。女性シンガーで言えば、私の好きな中島みゆき、前野曜子、高橋真梨子、加藤登紀子、岩崎宏美をはじめとして、八代亜紀や研ナオコ、森昌子、竹内マリア、越路吹雪etcですが、得意とする分野においては素晴らしく優れているものの分野が限られています。その点、藤圭子はオールラウンドに歌いこなせるすごさがあります。声、曲や詩の解釈から表現力に至るまで、これは天性のものとしか言いようがないと考えます。それと、自分の持ち歌のみでは満足しきれない歌への欲求といったものが、彼女を他の歌手の名曲をカバーさせることになったのかと思います。おかげで、名曲をオリジナルとカバーと聴き比べることが出来て嬉しい限りです。

 

 そんなことから、YouTubeでオリジナルとカバーの聴き比べにはまってきました。

 例えば、「別れの朝」を前野曜子・高橋真梨子・藤圭子で、竹内マリアの「駅」を中森明菜・竹内・岩崎宏美・布施明で、「百万本のバラ」を加藤登紀子・久保田早紀・その他で、「歌いつづけて」を加藤登紀子やシャンソン歌手で等々です。それぞれにそれぞれの良さがあり、甲乙付けがたい興味深さがあります。中島みゆきの曲も彼女のみならず多くの歌手がカバーしており楽しみを与えてくれます。

 

 中島みゆきさんと言えば、「この空を飛べたら」、「時代」、「糸」、「地上の星」などの名曲は勿論ですが、最近になって「世情」や「命の別名」などに感動しています。阿久悠さんやなかにし礼など優れた作詩家はいましたが、中島みゆきほど人生の奥深いところまで表現できる作詞家はこれまた不世出です。

 

 ただの歌、されど歌…… で、歌はいいものですね。……… それでは、ごきげんよう。