先日、山椒の実の生育状況を見に行って6月に入れば収獲かなあと予想していましたが、先日の久しぶりの雨とここのところの真夏を思わせる高温のためか急に大きくなったので一昨昨日と一昨日にかけて慌(アワ)てて計5時間弱ほど実の収穫をしました。約5kg弱ほど収穫しました。

 妻が軸や葉などを取り除いて実だけに掃除して、なかなか手間暇かかって大変なのですが、佃煮風に煮てくれました。冷凍して小出しにして少しずつ食べれば約1年間食べることができます。木の芽(葉)も勿論ですが、私はピリッとした実の食感が大好物です。ちりめん山椒なども大好きです。今年も楽しみです。

 佃煮にした残りの約2kgは昨日道の駅に出荷しました。ちょうどシーズンでもあり出荷したトタンに約半分が即日売れました。ただし出荷者の方々が自分の商品を早く売ってしまいたいこともあってか値下げ競争みたいになって、私が市場での相場から判断して割り出した価格の約半値で出荷せざるをえないのが残念です。購入者は安価で購入できて喜んでおられるでしょうが。

 

 山椒と言えば近辺では「浅倉山椒」が有名で、山椒特有のトゲのない品種なので栽培・収穫作業などもやりやすいこともあって好んで栽培されています朝来市や養父市の特産にもなっていますが、私の栽培しているのは山に自生した野生種です。鳥が実を食べて種を運んで自生したものを集めて山の荒廃地に移植したものです。約30本になりました。そのうち実のなるのは約半分です。野生種ですから浅倉山椒とは違って針が沢山あって、実を収穫する際に指先などを刺してしまって痛い思いをします。しかし、味は浅倉山椒よりもピリ辛さが強くてシャープな気がします。

 

 木の芽は時期を逸してしまい収獲を諦めました。実にしろ葉にしろ一週間から10日が収獲の勝負時ですから、ついうっかりすると残念なことになります。私のところはこれで山椒のシーズンは終了しました。あとは株元の草刈をして、施肥して、鹿防止ネットを修理して、秋に剪定すれば来年待ちとなります。山椒は葉も独特のピリ辛さがあるのですが、鹿の奴はその葉を食べるのです。口の届く高さまで葉を食べるのですが、その際に引っ張るためか枝を折るので困ります。草でも食べてくれれば良いのですが、どうも人の食べるものが好きなようで大迷惑。

 「泣く子と地頭には勝てない」といいますが、鹿の食害にも勝てません。田畑の野菜はもちろんのこと山林に植林した苗木も食べてしまいます。これを防ぐ囲いを設置しようとすると材料費が高額になることに加えて不要な手間が大変で、農林業に従事する意欲までもが奪われてしまいます。農林業従事者が減少して山林や田畑が荒廃していくのも無理がありません。ごく一部の大規模経営者を除いて中小の農林業経営者は生計が成り立ちませんから。

 

 なんてことをボヤキながら…… ごきげんよう。