かつてペドロ&カプリシャスの初代ボーカリストで(2代目が高橋真梨子さん)今は亡き前野曜子さんの歌を聴いて感動したことは以前のブログでも述べましたが、なぜ存命中の彼女の歌をもっとしっかり聴いて心に残していなかったのかと悔やまれます。おそらく若い私にとって彼女の良さがわかるレベルには達していなかったのでしょう。

 

 そんなことで彼女の歌にはまってYouTubeでいろいろな歌を渡り聴いたり彼女について調べたりしていると、彼女の誕生日と私の誕生日が同じであることに気づいて驚きました。彼女は今も生きていれば、もう70歳を超えているのだ。

 何か縁を感じてしまって、彼女は空の上の星になっているでしょうが、私一人のファンクラブを勝手に作って最初の会員になりました。

 

 彼女の歌のなかでも「別れの朝」が高橋真梨子さんを超えるほどに素晴らしいと思うのですが、それ以外にも沢山素晴らしい歌唱を聴かせてくれます。歌がうまいのは勿論で声が素晴らしいのも勿論ですが、曲と歌詞が彼女の心を通って彼女の歌声として聴く者の心に届いてくる。それは、三位一体的というか融合というか、見事なバランスというか、実に見事に「歌いこなしている」という素晴らしさでしょうか。私の言葉では言い尽くせません。

 ポップスから洋楽まで素敵なのですが、私は「別れの朝」のような曲が好きです。せつなく心に染みいるような、人生の一部を語りかけるような、そんな歌が好きです。歌うと言うよりも聴く者の心に語りかけてくるような歌唱なのです。

 彼女もペドロ&カプリシャスをやめてアメリカに渡り、帰国後は生活の為もあってか私の意には沿わないような歌も歌っていますが、洋楽のカバーも含めて彼女の良さにマッチする歌をもっともっと歌って欲しかった。歌わせてやって欲しかった。そうすれば、もっと長く生きて素晴らしい歌唱を聴かせてくれたのではないかと残念に思う。不世出の歌い手を失った喪失感。

 

 今日は前野曜子さんのファンクラブを勝手に立ち上げたことの報告です。……… ごきげんよう。