今日は久しぶりの晴れの日。外に出て、散歩して、少し汗ばむ感じ。
地面はまだ茶色く、山の頂には雪はあるが、よく見るといつの間にか庭の南天の赤い実はすべて小鳥に食べられてなくなってしまったが、代わりに梅のつぼみが膨らみ始めてきている。地面の枯れ草の下には緑が芽生えてきている。外気は寒いが、確実に春が近づいている気配がする。耳を澄ませば、目を凝らせば……。そういうと確実に日も長くなってきた。なにか、少しワクワク。
そこで、昔高校生時代に覚え込まされた島崎藤村の「千曲川旅情の歌」を思い出す。「……暖かき光はあれど 野に充つる香りも知らず 浅くのみ春は霞みて 麦の色わずかに淡し……」。
ペドロ&カプリシャスの初代ボーカルで「別れの朝」のヒットを飛ばした歌唱の天才の故・前野曜子さんは私と誕生年も誕生日も同じであることに気づいた。なにか縁を感じてしまって、楽天のネット通販でCDを注文した。
前野曜子さんのステージはもはや聴けないが、世間には私が知らずとも良い歌、良い歌手は沢山いる。加藤登紀子さんは、あの伸びやか・艶やかな声は期待できなくなってしまった。私の最も好きな声の持ち主である高橋真梨子さんもあと僅かとなった。残念で寂しいが、今のうちに、聴けるうちに聴いておきたい歌い手がいる。妻がもう少し元気になったら、心打たれる歌を一緒に聴きに行きたい。
昔のような、シャンソンやジャズやを聴けるようなバーや喫茶店はもうないのだろうか。私が知らないだけか。そういう小さいステージがいいなあ。今の私はシャンソンの雰囲気か。
春よ来い。無理はできないし贅沢は言えないが、妻がもうワンランク元気になりますように。でも、これ以上を望んでは罰が当たるかな?
何となく「良い気配」を感じさせてくれる今日です。…… では、ごきげんよう。