ホルンの出番です382 リスト/ホルンカルテット「ハンガリー狂詩曲」第2番 | 翡翠の千夜千曲

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Budapest Festival Horn Quartet Ferenc Liszt: Hungarian Rhapsody No.2

 

 

 

 

 

 ハンガリー狂詩曲 はフランツ・リストがピアノ独奏のために書いた作品集ですが、全19曲で第2番が特に有名です。これらの曲の大きな構造は、ハンガリー舞曲の形式のひとつヴェルブンコシュと呼ばれるものです。これは、後にチャールダーシュと言われる形式に変化していきますが、最初ゆっくり始まり、次第に速度を増していくような、異なるテンポをもった複数の楽節からできています。そうして様式に影響を受けたものです。

 リストは作曲にあたって、生まれ故郷たるハンガリー古来の民謡の主題を使ったのですが、実はその民謡は実際にはその時代に作曲され、ロマ(ジプシー)のバンドがよく演奏していた曲だったと言う説があります。リストに限らずこの手の話は数多くあり、必ずしも意図的なものではないと思われます。これらのハンガリー狂詩曲は、様々な演奏媒体に編曲され、多くの人々を楽しませてきました。

 この第2番(管弦楽用の第2番)は知名度が高いと前に書きましたが、曲の終わり近くにカデンツァが指定されています。セルゲイ・ラフマニノフ、マルカンドレ・アムランなどが自分で作曲したカデンツァを演奏しています。また、ウラディミール・ホロヴィッツは全体的に技巧を凝らした編曲版を演奏しています。この作品は度々アニメーション作品などに使われていますが、ドタバタで知られる「トムとジェリー」の「ピアノ・コンサート」等は見た人も多いのではないでしょうか。いずれにしろ、この馬鹿騒ぎとも言えるホルン四重奏少々荒っぽいが、スポーツ感覚で面白いとも言えます。

 「仲良く喧嘩しな」って子どもの頃???だったなあ。

 

 

※ 日高市吹奏楽団第22回定期演奏会のおしらせ

 

※ 演奏会のご案内⑬ ダンシングフルートVol2

 

※ 演奏会のお知らせ⑭ 翡翠トリオピアノ三重奏の夕べ

 

 

リスト:ハンガリー狂詩曲集(1)〔標準版〕

 

Cornologia 2(000) Budapest Festeval Horn Qurtete

CORNOLOGIA 2
1.ヘンデル/組曲「水上の音楽」より
2.バッハ/G線上のアリア
3.バッハ/カンタータ第29 番よりシンフォニア
4.ホミリウス/ホルン四重奏曲変ロ長調
5.モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲
6.リムスキー・コルサコフ/ノットゥルノ
7.リスト/ハンガリー狂詩曲第2番
8.コーガン/伝統的なユダヤの歌
9.トート / キャメロット
10.バーロホ / 3つの楽章
ブダペスト・フェスティバル・ホルン・カルテット
  ミクローシュ・ナジ(ホルン)
  ラースロー・ラーコシュ(ホルン)
  ラースロー・ガール(ホルン)
  ティボール・マルジャ(ホルン)
  ゾルタン・ヴァルガ(ティンパニ)(3)
      〃    (パーカッション)(10)
  イシュトヴァン・スジュークス(ギター)(10)
 ヤーノシュ・ウェシュゼリー(パーカッション)(10)
 シャンドール・バーロホ(シンセサイザー)(10)
 ターマシュ・スザーボ(マウス・ハープ)(10)
   録音2000年1月17・20日、2月11~13日(1~9)フンガロトン・スタジオ
     2000年3月20~27 ヘイヴ・ロック・スタジオ