ベリエル「フレースエーの花々」他 | 翡翠の千夜千曲

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音楽を学びたい若者で困難や悩みを抱えている人、情報を求めている人のための資料集

Wilhelm Peterson-Berger : Frösöblomster Book I, eight melodies for solo piano Op. 16 (1896)

I. Rentrée. Allegro con fuoco 00:00-03:05 

II. Sommarsång. Andante con moto 03:05-05:20 

III. Lawn tennis. Allegro con eleganza 05:20-07:55 

IV. Till rosorna. Moderato, poco rubato 07:55-11:00 

V. Gratulation. Tempo giusto con grazia 11:00-14:10 

VI. Vid Frösö kyrka. Lento 14:10-17:55 

VII. I skymningen. Scherzando, poco presto 17:55-20:55 

VIII. Hälsning. Semplice e dolce 20:55-24:40 

Performed by Noriko Ogawa (piano).

 

Wilhelm Peterson-Berger - Frösöblomster

 

Frösöblomster 

Intåg i sommarhagen - 

Sommarsång - Gratulation - 

Vid Frösö kyrka Helsingborgs Symfoniorkester 

Okko Kamu

 

Romance in D Minor (version for violin and orchestra)

Ulf Wallin · Norrköpings Symfoniorkester ·

Michail Jurowski Peterson-Berger: 

Symphony No. 2 & Violin Romance 

℗ 2000 CPO 

Released on: 2000-01-01

 

 

 

 

 今日紹介するベリエルはスエーデンの作曲家ですが、作曲家としてはステンハンマルが著名かもしれません。4歳違うだけでほぼ同年代を生きた人です。私は、この人物について詳しくは知りませんので資料をお借りして紹介します。 

 ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(Wilhelm Olof Peterson-Berger, 1867年2月27日 - 1942年12月3日)は、スウェーデンの作曲家で音楽評論家。ピアノ曲集「フレースエーの花々」は代表作としてスウェーデン国内では有名です。オーケストラ版もあります。
 ベリエルは、スウェーデン北部の海岸のウランゲルで生まれ、北部のヴァステルボーテン海岸で学校生活を送った。音楽の素養は母から受け継いだようです。母がベートーヴェンの月光ソナタを弾くのを好んでいたと言います。ピアノを即興演奏し、作曲することに生涯情熱を注ぎました。1886年にストックホルムの王立音楽大学オルガン科に入学。作曲科で学ぶことも認められました。
 ベリエルは、スウェーデンの中部地域で西にノルウェーと接している山岳地イェムトランドを魅了された土地であり、インスピレーションの源でもありました。初めてのエムトランド訪問した折には、友人たちとハイキングに行って、歌を作っては演奏したという記録が残っています。
 1895年秋にストックホルムへ移り、音楽批評を始めましたが、大手新聞ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)の音楽評論家として雇用され、彼の批評は正直であるが刺があり、敵意と嫉妬をあおることになりました。この期間は、作曲家としては恵まれず、管弦楽作品では、5曲の交響曲のうち認められたのは第3番「ラップランド」、歌劇は「アルンヨート」だけのようで、ステーンハンマルと比べるとその影は薄いものでした。
 1914年にイェムトランドのストゥーシェン湖にあるフレースエー島に別荘「ソンマルハーゲン」を作り、自分では世界で最も美しい景色の土地と称し、1930年には永住しています。1896年にピアノのために8曲の小品を発表し、作曲家としては成功したと見なされる。その作品が「フレースエー島の花々」です。
 この作品はグリーグの「抒情小曲集」を思い浮かべるようでもあり、シューマン風でもあります。とは言えこれらの作風がペッテション=ベリエルのとも言えます。表現力豊かな旋律、新鮮で独特な和声、柔軟なリズムなどです。
 ペッテション=ベリエルがスウェーデン国民によって認められたのは、多くのピアノ小品、ロマンサー(北欧の歌曲)と合唱曲を通してであった。死後50年たっても、ペッテション=ベリエルは未だに全てのスウェーデンのクラシック音楽の最も人気がある作曲家の一人です。

     ※ 資料は殆どウィキペディアを使用いたしました。

 

※ 演奏会のご案内⑬ ダンシングフルートVol2

 

※ 演奏会のお知らせ⑭ 翡翠トリオピアノ三重奏の夕べ

 

※ 今日のミュージックダイヤリー

1848年2月27日- チャールズ・ヒューバート・パリー誕生、作曲家(+ 1918年)

1887年2月27日 - アレクサンドル・ボロディン没、作曲家(* 1833年)

1978年2月27日 - ワディム・サルマノフ没、作曲家(* 1912年)

 

フレーセーの花 ペッテション=ベリエル ピアノ作品集
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル

装画:沙羅(アトリエ灯)・デザイン:高木達樹
「フレーセーの花」を聴いてみたい方へ 参考CD
小川典子(pf)「ペッテション=ベリエル:フレセの花々(全曲)」
BIS-925
日本の皆様へ(ペッテション=ベリエル協会会長 シーヴ・ウェンベリ)
指使いについて(小川典子)

第1集 8つのメロディ op.16 (1896)
1) 帰還
2) 夏の歌
3) ローンテニス
4) ばらに寄せて
5) お祝い
6) フレーセーの教会で
7) たそがれに
8) 挨拶

第2集 抒情曲集(6曲)(1900)
1) 太陽への挨拶
2) イェムトランド
3) はるか森の奥深く
4) 聖ラウレンティウスの祭り
5) 浜辺に寄せる波
6) 思い出

第3集 ユモレスクと牧歌(7曲)(1914)
1) 前奏曲
2) ソンマルハーゲンに入る
3) 夕映えの景色
4) 庶民のユーモア
5) 荒野の呼び声
6) ポプラの下で
7) 長い歳月のうちに

解説(加勢園子)+写真(ペッテション=ベリエル協会提供

 

ペッテション=ベリエル: フレセの花々(全曲)

小川典子 (Classical)

【曲目】
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル (1867-1942):
フレースエーの花々 第1巻 Op. 16
フレースエーの花々 第2巻
フレースエーの花々 第3巻

【演奏】
小川典子 (ピアノ)

【録音】
1998年2月
Danderyd Grammar School, Sweden