フルートの出番です303 ルイ・モイーズ「7つの易しい小三重奏曲 」作品34  | 翡翠の千夜千曲

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Louis Moyse:"Four pieces" for three flutes and piano

CAROL WINCENC flute 1 

ANDREA "Fluterscooter" FISHER flute 2 

SNJEŽANA PAVIĆEVIĆ flute 3 

FILIP MILISAVLJEVIĆ piano 

Recorded live at the concert 10.09.2023.

Belgrade philharmonic hall

 

 

 昨夜は、上野文化会館に7~8年ぶりに行きました。小雨模様でしたが、駅から近いので傘もささずに行くことができました。小ホールは更に数年加えた前に行ったきりです。コロナ前は、もっぱらNHKホール、東京芸術劇場、オーチャードホール、サントリーホール、トリフォニーホール、奏楽堂、みなとみらい、ミューザ川崎などの神奈川方面、後は地元とも言える所沢ミューズ、ウエスタ川越、飯能、狭山、入間などでしょうか。

 子どもが小さい頃に、文化会館の大ホールでフィデリオを観たのですが知らないうちに二人とも爆睡してしまいました。赤っ恥と言う奴です。

 そんなことで久しぶりの文化会館は懐かしさでいっぱいです。武蔵野音大でフルートを専攻している子と待ち合わせて少し早めに行き、会場でとりとめのない話で開演まで待ちました。プログラムは、

1、ボザ 森にて

2、クーツィール 4本のホルンのための5つの小品

3、フンパーディンク ヘンゼルとグレーテルファンタジー(L.M.Strannsky)

4、モーツアルト ホルン五重奏曲変ホ長調

5、R,シュトラウス シュトラウスワークスコレクション (Ohashi Koishi)

という前回よりは、スタンダードなタイプの曲目が多く楽しめましたが、さすがに若者ぞろいパワーが有り余っているらしく、久々に耳が少し疲れました。来年は、貴方も如何ですか?来年は2025年2月17日(月)上野文化会館小ホールの予定です。

 さてさて、今日の話題に入りましょう。今日はルイ・モイーズの作品です。ルイ・モイーズ(Louis Moyse, 1912年8月14日 - 2007年7月30日)は、フランスのフルート奏者、ピアにストで作曲家でした。父親は、フルート奏者にとっては神様のような存在のマルセル・モイーズです。多くの門弟がいますが日本人の著名な奏者も彼によって育てられています。若者でも知っている著書「ソノリテについて」は全ての音を豊かに響かせると言う彼のフルート哲学でもあります。

 オランダのスヘフェニンゲンで生まれています。パリ音楽院で父マルセルやフィリップ・ゴーベールらにフルートを師事しました。1932年に音楽院を卒業後はしばらく父の助手を務め、ヴァイオリン奏者だった妻ブランシュと1939年に結婚してからは、父と妻との室内楽でピアニストとして共演を重ねています。第二次世界大戦後はアルゼンチンに一時的に移住しましたが、アメリカのバーモント州に落ち着き、アドルフ・ブッシュやルドルフ・ゼルキンらとマールボロ音楽祭の創設に尽力し、マールボロ大学でフルートの教授となります。

 また1950年代初頭に妻とブラトルボロ音楽センターを設立し、1969年にはニューイングランド・バッハ音楽祭を創始しています。その後も精力的に教授活動や作曲活動を行い、数多くのフルート教則本やフルート作品などを手掛けました。バーモント州モントピリアにて死去。

 曲については、ムラマツフルートの佐野氏の解説に詳しい。

 

※ 演奏会のご案内⑫

 

※ 演奏会のご案内⑬

 

 

モイーズ、ルイ/7つの易しい小三重奏曲 OP.34

Moyse, Louis SEVEN EASY AND SHORT TRIOS,OP.34

<解説>

 タイトルの文字通り 『7つの易しい小品』 であり、近代的な美しい響きの 【初・中級三重奏曲】 です。コンテスト、演奏会、発表会に最適な曲であり、そのイメージは余りにも純粋な 「子供の情景」 を歌ったアルバムの様です。僭越、無謀ですが、彼の傑作 『四つの小品 (3Fl. & Pf.) 』 にならい、この無標題の小品に私の感じたイメージを 「標題」 に仕立て、次の様に解説しました。各楽章は次の通りです。 I.Andantino 6/8 「朝の歌」II.Allegretto 3/8 「田園風」III.Con giocoso 2/4 「戯れ」IV.Andantino 6/8 「夢路にて (子守歌) 」V.Comodo 2/4 リズミカルな 「悪魔の踊り」VI.Molto comodo e ritmico 2/4 不安な 「孤独感」VII.Allegretto 6/8 平和で楽しい 「家庭」子供たちの情操教育にぴったりです!あなたにはどんなイメージに感じますか?(解説/佐野悦郎)