Charles-Marie Widor Toccata from Symphony No. 5 for Organ & Orchestra
arranged for Organ & Orchestra by Thomas Wilson
Live, September 9, 2018,
First United Methodist Church,
Colorado Springs,
CO 4th Annual Organ
Spectacular Deke Polifka,
Organist contact chamorch
@gmail.com for more information
Widor Symphony Op. 69, no. 3 in E minor for Organ & Orchestra
Chamber Orchestra of the Springs
Thomas Wilson, Music Director
Deke Polifka, organ
First United Methodist
September 10, 2017
「霧の中を行けば覚えざるに衣湿る」とは禅語で、
善い人のそばにいれば、意識せずとも善い影響を受ける。
悪い人のそばにいれば、自ずと悪い方向へと流れていく。
先が見えないような濃い霧のなかを歩いていると、いつの間にか衣服が湿っているように、身を置く環境によって無意識のうちに受ける影響というものがある。
それほど大げさな話ではありませんが、ヴィドールは家系的にハンガリー移民の末裔で、祖父の代までアルザスでオルガン建造職人でした。さらに父フランソワ=シャルルはリヨンの教会オルガニストでしたからオルガンは空気のように感じていたに違いありません。そんなこともあり、今日は普段あまり聴かないオルガン交響曲と言うものを聴いて見ましょう。
ちなみに、私もパイプ・オルガンの独奏でバッハを聴き、「ツァラトゥストラはかく語りき、Also sprach Zarathustra」を生で聞いたくらいで、このような作品はあまり聴いたことがありません。
シャルル=マリー・ジャン・オベール・ヴィドール(Charles-Marie Jean Albert Widor, 1844年2月21日 - 1937年3月12日)はフランスのオルガン奏者で作曲家、そして音楽教師で音楽理論家でもありました。
ヴィドールは、幅広く様々な楽器やアンサンブルのために作曲し、オラトリオやバレエ音楽も人気がありましたが、現在定期的に演奏されるのはオルガン作品だけと言っても過言ではありません。その中でも10曲あるオルガン交響曲が代表的な作品で、その中でも最も有名なのは「オルガン交響曲 第5番」ではないでしょうか。この曲の終楽章のトッカータは、欧米では結婚式に使われて親しまれています。
そうは言いながら、以前にはフルートの曲を紹介していますから、新しい作品を発掘するのは演奏家としての特権であり使命でもあると以前にも書きました。
チャイコフスキーやドリーブと同世代の人物です。しかし作曲家としてはメンデルスゾーンやシューマンの影響を受けていて、簡潔・明晰な楽曲構成、控えめで穏やかな転調、ポリフォニーを抑えた平明で明快な和声で処理された声部書法などが特徴的です。管弦楽の魔術師とも言われた、モーリス・ラヴェルは、ヴィドールの著作「近代管弦楽法(Technique d'Orchestration Moderne)」を愛読していたことが知られています。
人物の詳細は、以前の記事をご覧ください。
※ 演奏会のご案内⑫
※ 演奏会のご案内⑬
※ 以前の記事
○ フルートの出番です134 ヴィドール「フィレンツェ組曲」
○ フルートの出番です89 シャルル=マリー・ヴィドール「フルートのための組曲」
ヴィドール:交響曲第5番 / ジグー:10の小品より 他 アラン(OG) [再発]
ヴィドール:
01オルガン交響曲第5番ヘ短調op.42-1
02オルガン交響曲第1番op.13-1~メディタシオン
03オルガン交響曲第2番op.13-2~フィナーレ
ジグー:0410の小品より