ホルンの出番です365 童謡「ずいずいずっころばし」 | 翡翠の千夜千曲

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ずいずいずっころばし

ずいずいずっころばし · ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテット · 

日本民謡 フォー・コーナーズ! 

℗ 2012 Fontec Inc. 

Released on: 2013-09-04 

Music Publisher: Copyright Control 

Composer: Japanese Folk Song:柏原 賢 編曲

 

 

 

 

 今日は昨年亡くなった外山雄三氏を偲んで、6本のホルンのための「パッサ・テンポ」懐かしい昔という1989年の作品を聴こうと思ったら、著作権等の問題があるのでしょうか掲載できませんでした。外山先生の代表作としては管弦楽のためのラプソディ(1960年) Rhapsodie für Orchester/Rhapsody for orchestraが有名です。ホルンの曲には元NHK交響楽団ホルン奏者千葉薫氏のために書いた曲幾つかありますが、千葉さんの創設した東京ホルンクラブのために書かれた「パッサ・テンポ」懐かしい昔もその一つです。

 その千葉さんには面白い話が残っています。貴方もご存知の食べ物の話です。パスタと言えば、壁の穴が有名ですが、千葉さんはその「パスタ 壁の穴」にキャビアを持ち込み、それを使ったメニューを作ってくれるように頼みます。その結果生まれたのが、オリジナル・メニューの「たらこスパゲッティ」です。ウニや納豆といったメニュウが誕生したのもこの店で和風スパゲッティの元祖と言われています。カツカレーには諸説あるものの、元ジャイアンツの千葉茂氏が銀座「スイス」で特注したのが始まりと言うように、意外に第三者によって生まれた食べ物は多いのです。

 さて、そんな理由から今日は日本の作品と言うことで、フォーコナーズによる「ずいずいずっころばし」に変更することと相成ったのであります。

 

<歌詞>

ずいずいずっころばし
ごまみそずい
茶壺に追われて
とっぴんしゃん
抜けたら、どんどこしょ
俵のねずみが
米食ってちゅう、
ちゅうちゅうちゅう
おっとさんがよんでも、
おっかさんがよんでも、
行きっこなしよ
井戸のまわりで、
お茶碗欠いたのだぁれ

 この歌詞の意味は、江戸幕府のお茶壺道中と結びつけて解釈するのが伝統的な見解である。例えば、『胡麻味噌を摩っていると、お茶壺道中が来ると言うので、家の中に入って戸をピシャリと閉めて(=トッピンシャン)やり過ごす。そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたのである(=ぬけたらドンドコショ)。この騒ぎに、俵から米を取り出し、食べていた鼠が驚いてチュウと鳴いた、喉がかわいた子供達が井戸に集り、争って水を飲んだのでお茶碗を割ってしまった。』などと解釈する。他方、歌詞自体はナンセンス、支離滅裂であるなどとして、意味不明のところに意味を認めようとする説もあり、これも一つの通説として認識されている

 

 遊び歌として知られていますが、その遊戯も意味します。「お茶壺道中」についての唄だと言われているほか、不純異性交遊をいみするざれ唄と言う説もあります。お茶壺道中と言うのは、宇治採茶使(うじさいちゃし)が、京都府宇治市の名産品である宇治茶を徳川将軍家に献上するための茶壷を運ぶ行列のことを言い、俗に御茶壷道中と言われていました。

 そんな云われはともかく、今でも子供たちの中には息づいているものかも知らず、この歌自体は歌われているようです。そんな「ずいずいずっころばし」柏原 賢氏の編曲でフォーコナーズの愉快な演奏によって子供たちのワイワイ騒いでいる様子が伝わってきます。

 

               

資料はwikipedeiaからお借りしました

 

※ 演奏会のご案内⑫

 

 

Four Corners!
Berlin Philhamonic Horn Qurtet
clasical 2011

【曲目】
ベスト・オブ・ザ・ウェスト(名作西部劇より)
オールマン・リバー
ベサメ・ムーチョ
コンドルは飛んでいく
アリア・カンティレーナ(ブラジル風バッハ 第5番 第1楽章)
粉屋の踊り(「三角帽子」より)
パリの空の下
フォー・コーナーズ(イギリス各地の民謡より)
アニトラの踊り
ソルヴェイグの歌
山の魔王の宮殿にて
ピツィカート・ポルカ
フニクリ・フニクラ
誰も寝てはならぬ
カリンカ
ライオンは寝ている
ワンタン・ホルンズ(チャイニーズ・キッチン・ドリームズ)
ずいずいずっころばし
東京地下鉄ポルカ(または「西高島平」)
ワルチング・マチルダ
ブラームスの子守唄
【演奏】
ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテット
 シュテファン・ドール、ファーガス・マックウィリアム、クラウス・ヴァレンドルフ、サラ・ウィリス
(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ホルン・セクションより)
【録音】
2011年 ベルリン・フィルハーモニー 室内楽ホール