ゼレンカ「父なる神のミサ」「神の御子のミサ」 | 翡翠の千夜千曲

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Zelenka Missa Dei Patris ZWV 19 Vocal Ensemble Polyharmonique Wroclaw Baroque

Jan Dismas Zelenka 

Missa Dei Patris ZWV 19 

Vocal Ensemble Polyharmonique Wroclaw Baroque

 

Collegium 1704 / Collegium Vocale 1704 / J. D. Zelenka / Václav Luks

ólisté (Zelenka): 

Tereza Zimková – soprán, 

Benno Schachtner – alt Václav 

Čížek – tenor, 

Tomáš Šelc – bas 

Jan Dismas Zelenka (1679–1745): 

Missa Dei Filii, ZWV 20 

00:12 - Kyrie (sbor–soprán–sbor) Gloria: 

07:35 - Gloria in excelsis Deo (sólisté, sbor) 

17:00 - Qui tollis peccata mundi (sólisté) 

26:40 - Qui sedes ad dexteram Patris (sbor) 

28:52 - Quoniam tu solus sanctus (sbor) 

29:20 - Quoniam tu solus sanctus (tenor) 

34:30 - Cum Sancto Spiritu (sbor)

 

 

 

   世間的な評価と人気とは一致するものかしないものか、そんなことを気にするかしないかはその人の生き方や考え方によって決まるものです。ヤン・ディスマス・ゼレンカ(Jan Dismas Zelenka, 1679年10月16日 - 1745年12月23日)は、ボヘミア(現在のチェコ)に生まれ、ザクセン選帝侯国のドレスデンで没した作曲家です。1710年(あるいは1711年)にドレスデンのザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世(アウグスト強健王)の宮廷楽団のコントラバス奏者となり、1728年にシュミットが、1729年にハイニヒェンが亡くなると、楽長が空席となったため実質的にゼレンカが楽長職を代行するようになったようです。1711年、ドレスデンでの最初の作品「聖セシリアのミサ(Missa Sanctae Caeciliae)」を作曲し宮廷作曲家の名を手にしますが、結局1734年には、当時オペラにおいて一世を風靡していたヨハン・アドルフ・ハッセ(Johann Adolph Hasse, 1699年3月25日 - 1783年12月16日)が宮廷楽長に就任します。

 1740年から41年にかけて、ゼレンカは「最後のミサ(Missae Ultimae)」という全6曲の連作ミサの作曲を計画しています。しかし、第1作「父なる神のミサ(Missa Dei Patris)」(約70分)、第2作「神の御子のミサ(Missa Dei Filii)」(「キリエ」と「グロリア」のみで約40分)、第6作「諸聖人のミサ(Missa omnium Sanctorum)」(約50分)を完成させただけで間もなく亡くなります。

 今日は、言わば遺作となった「ZWV 19 父なる神のミサハ長調(Missa Dei Patris)1740年と「ZWV 20神の御子のミサハ長調(Missa Dei Filii)1740年頃の2曲を聴きたいと思います。バッハは彼を認めていたようですが、宮廷も世間的に人気のあった20歳も若いハッセをかいましたが、ゼレンカは代役と作曲家の名前を貰っただけで支え役に徹しました。

 

※ 以前の記事

○ ホルンの出番です232  ゼレンカ「カプリツィオ」イ長調

 

※ 演奏会のご案内⑩ バスーン・ヴァイオリン・ヴィオラ協奏曲 他

 

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DF ヤン・ディスマス・ゼレンカ ターフェルムジーク ミサ・デイ・フィリイ

ミサ・デイ・フィリイ、ZWV 20(ミサ・ウルティマルム・セクンダット、1740/41)

キリエ
1 I.カイリーエリソン 1:34
2 II. クリステ・エリソン 4:51
3 キリエ 1:32

グロリア
4 エクセルシスデオのグロリア 9:37
5 V・クイ・トリス・ペッカータ・ムンディ 9:53
6 VI. Qui sedes ad dexternam patris(デクセデス・アド・デクステルナム・パトリス) 2:03
7 VII. クオニアム・トゥ・ソルス・サンクトゥス1世 0:25
8 クオニアム・トゥ・ソルス・サンクトゥス2世 5:24
9 IX. クム・サンクト・スピリトゥ I 0:27
10 X. クム サンクト スピリトゥ II 6:55

リタニアエ・ラウレンタナエ「サルス・インファーモルム」ZWV152
11 I・カイリー・イーソン 4:49
12 ペイター・デ・コエリス 5:01
13 III. マテル・ディビナエ・グラティアエ 3:10
14 IV. 乙女座プルデンティッシマI 0:18
15 V.乙女座プルデンティッシマII 2:01
16 サルス・インファーモラム 3:50
17 レジーナ・アンジェロラム 3:15
18 アグヌス・デイ1世 0:35
19 アグナス・デイ2世 4:49

バリトンボーカル–ゴードンジョーンズ(2)
合唱団 –シュトゥットガルト・カンマー合唱団
作曲 –ヤン・ディスマス・ゼレンカ
指揮者 –フリーダー・ベルニウス
カウンターテナーボーカル–マイケル・チャンス
音楽監督 –ジャンヌ・ラモン
オーケストラ –ターフェルムジーク*
ソプラノボーカル–ナンシー・アルジェンタ
テナーボーカル –クリストフ・プレガルディアン