Fibich: Sonatina for violin and piano. Josef Suk
Lento - Fibich, Grade 7 Trinity College Piano 2021-2023 Jill Morton - Piano
Zdeněk Fibich – Moods, Impressions, and Souvenirs, Op.41 – Book 3
Zdeněk Fibich, Polka from the symphonic poem "The Spring"
Czech National Symphony Orchestra and Marek Štilec during the recording for NAXOS
今日は、チェコの作曲家フィビフの作品を聴きます。長いものと、短いものを用意しました。時間に合わせて聴いて見てください。デニェク・フィビフ(Zdeněk Fibich 1850年12月21日 - 1900年10月15日)は、チェコの作曲家です。本人は、ドイツ語風にフィビヒと発音していたようだと資料にあります。資料などを確認する時には、こうしたことも参考になります。
作風としては、チェコ民謡に基づいた旋律、チェコ民族の伝説を扱ったオペラやメロドラマ等を多く作曲していますが、構成や和声法・管弦楽法などは、ドイツ・ロマン派の影響が見られます。その為、フィビフの作品はフリアントやポルカなど民謡の旋律や民族舞踊のリズムが見られますが、最初期の幾つかの作品を除くと、響きの素朴さを感じられません。むしろ、流麗で親しみやすい旋律がふんだんに使われているのも、彼の作品の特徴の1つと言えます。
この時代のチェコは、フィビフを含む多くの作曲家が「チェコらしい音楽」を模索していましたが、ドイツ・ロマンの様式を備えた伝統的なフィビフの音楽は、その点では時代にやや遅れていたと思われます。
例えばヤナーチェク[Janáček, Leoš / 1854 - 1928]が、遥かに革新的な才能がモラヴィアの地に生まれたのは、フィビフよりも僅か4年若いだけです。しかし、その才能も当時は「辺境の音楽」としてマイナーな扱いを受けていたのも事実です。
そういう意味で言うと、スラヴ音楽の特徴ともいえる哀愁感、チェコ民謡・チェコ舞曲のリズムなどを特徴としたチェコ音楽と、楽曲構成やその他の作曲技法の面で成熟していたドイツ・ロマン様式とを融合させたという点では、彼の先輩であるスメタナやドヴォジャークなどよりも優れていたとも言えます。そういう意味でフィビフの音楽は、特異な位置を占めているとも言えるのです。
彼の創作活動における功績の1つとして、メロドラマの復興を挙げることができます。「朗読と音楽」という、この独特な様式に、「クリスマスの日」Op.9, 「ヴォドニーク」Op.15 を始めとする作品があります。
また、優れたピアノ連弾曲作家としての顔も持つ。 自作の「管弦楽の為の牧歌《黄昏》」、交響詩「ザーボイ・スラヴォイとルジェク」などのピアノ連弾版編曲や、ピアノ連弾の為のソナタ・変ロ長調などがあります。
※ 演奏会のご案内
○ ベートーヴェン ピアノとヴァイオリンの為のソナタ全曲演奏会
※ お知らせ
ネットでも各社予約受付中です(ネット発売日は11月1日です)という内容が抜けていました。
気分、印象と思い出
FIBICH: Moods, Impressions and Reminiscences (Selection)