Pachelbel:Chaconne in F minor パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調
Chaconne in F minorの冒頭
Pachelbel Hexachordum Apollinis complete 6 Arias and Variations for Organ Dmitry Ushakov
Hexachordum Apollinis on organ (PWC 193–8, T. 211–6, PC 131–6, POP 1–6) Dmitry Ushakov, organ
Six arias with variations, on original themes for keyboard
00:00 Aria Prima in D minor (Dorian) with 6 variations
06:08 Aria Secunda in E minor with 5 variations
12:50 Aria Tertia in F mjor with 6 variations
19:14 Aria Quarta in G minor (Dorian) with 6 variations
25:48 Aria Quinta in A minor with 6 variations
32:04 Aria Sexta Sebaldina in F minor (Mixolydian) with 8 variations
のっけから何ではございますが、本日9月1日は防災の日です。1923年の今日、関東地震(関東大震災)が発生した日です。つまり丁度100年前に大地震が起きたのです。亡くなられた方々は、10万5385人とも言われていますが、家屋の破壊などの被害の数で言うと東京よりも神奈川の方が圧倒的に多く、東京はむしろ火災によって被害が拡大したのでした。
また最近話題になっているのが南海トラフのことです。南海トラフを起因とした大地震により富士山の火山活動が活発化し、やがて「大噴火」へと繋がる、地震と噴火という未曽有の災害が、いっぺんに日本を襲う危険性があるのです。 しかも、国の地震調査委員会の研究によると、南海トラフでマグニチュード8~9の巨大地震が今後30年で起きる確率は、70~80%とされています。関東一帯はいつ何が起きても不思議ではありません。お互いに備えあれば憂いなしとしたいものです。勿論、西日本も油断はできません。
さて、今日はパッヘルベルを聴きますが、ヨハン・パッヘルベル(独: Johann Pachelbel、1653年9月1日 - 1706年3月9日))は、バロック期のドイツの作曲家であり、南ドイツ・オルガン楽派の最盛期を支えたオルガン奏者で、教師でした。生年月日と忌日は洗礼の日と葬儀の日が多く実際はそれより数日前と考えられます。宗教曲・非宗教曲を問わず多くの楽曲を制作、コラール前奏曲やフーガの発展に大きく貢献したところから、バロック中期における最も重要な作曲家の一人です。
パッヘルベルは生前からオルガン奏者として非常に有名でした。彼は宗教曲・非宗教曲を合わせて200以上の器楽曲を作曲し、当時あったあらゆるジャンルの音楽に挑戦していました。特にオルガン曲で知られ、「コラール変奏曲集」や「コラール前奏曲集」など多数のコラール編曲をもしています。コラールを一行ごとに区切り、その旋律の縮小形による模倣から主旋律に入る「パッヘルベル・コラール」と呼ばれる様式を確立し、J.S.バッハなどに影響を与えています。また、中部と南部の各地を訪ねて学び、歌唱的な南部の音楽様式と、中部の定旋律や対位法を使った中部の様式を上手く統合させた音楽的手法も、パッヘルベルの特徴です。
礼拝で重要な地位を占めた「マニフィカト」は95曲以上残っており、歌手の歌い出しの音高を示すための短い前奏曲としての役割を果たしていたと思われます。パッヘルベルの「フーガ」は様々な調性やスタイル、主題、雰囲気で作曲されていて、当時のオルガン曲として高い評価を得ていたようです。声楽曲の分野でも多くの作品を書いており、約40曲の大作を含む100曲ほどが残されている。室内楽曲もありますが、アイゼナハやシュトゥットガルトで宮廷音楽家をしていた時期などにもっと多くの楽曲を作曲していた可能性もしてきされています。
パッヘルベルの作品の主な資料はいくつか存在しますが、たとえばルイ・クープランにとってのオールダム手稿のように重要なものではありません。重要な資料のうちいくつかの手稿が第二次世界大戦の戦前・戦中に失われたが、ヴィンテルトゥール・コレクションのマイクロフィルムや、現在オックスフォード・ボドレー・ライブラリーが所有している2巻の手稿、弟子のヨハン・バレンティン・エッケルトが編集し、唯一パッヘルベルのサインが認められます。
"Tabulaturbuch"の第一部のように部分的に現存するものもあります。ノイマイスター原稿と、いわゆる「1704年のワイマール・タブラチュア」は、パッヘルベルの作風を知る上で多くの情報を得られますが、そのどれも確実に彼によるものとは言えないものばかりです。タブラチュアというのはいわゆる図譜で、ギターなどを演奏する場合に弦の何番目を押えればよいかなどが分かるものです。リズムなどは読み取れますが、多くの場合速度やアゴーギグなどは演奏者の自由、若しくは口伝によるものでした。
シャコンヌ (チャッコーナ 、チャコーナ など) は、3拍子の舞曲の一種で、バロック時代にはオスティナートによる変奏曲の形式として盛んに使われていました。バッハなどの曲で知った方も多いのではないでしょうか。ここでは、ベースにEDCHの下降音階が見られ、これが繰り返されて楽曲を形成します。
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※ 演奏会のご案内
○ ベートーヴェン ピアノとヴァイオリンの為のソナタ全曲演奏会
○ 藝大スペシャルオーケストラ 藝祭2023年 9月1・2・3日
私も明日演奏会があって残念ながら藝大にはいけません。
エンリコ・ビッソーロ (アーティスト) 形式: CD
ヨハン・パッヘルベル(1653-1706): アポロンの六弦琴/シャコンヌ
アポロンの六弦琴 P. 193-198(1699)
1. Aria prima con sei variazioni (POP 1)アリア第1番と6つの変奏 ニ短調
2. Aria secunda (POP 2)アリア第2番 ホ短調
3. Aria tertia (POP 3)アリア第3番 ヘ長調
4. Aria quarta (POP 4)アリア第4番 ト短調
5. Aria quinta (POP 5)アリア第5番 イ短調
6. Aria Sebaldina (POP 6)アリア「セバルティーナ」と8つの変奏 ヘ短調
7. Chaconne (POP 38) シャコンヌ ハ長調 P. 38
エンリコ・ビッソーロ(チェンバロ)
フェデリコ・マシェローニ(2017年製) M.ミートケ(1700年頃)復元楽器
録音: 2021年2月21-22日
51 Recording Studio、Bonavigo、VR(イタリア)