Heino Kaski - Kesäaamu "Summer Morning" Op35/1. for Flute and Guitar
Sonata Op.51 : I [Allegretto]
Sonata Op.51 : II Air [Andante moderato]
Sonata Op.51 : III Finale (Allegro)
今日は、北欧の作曲家でピアニストでもあったカスキの音楽を聴いてみたいと思います。当初の目的は、フルートソナの紹介でした。できるだけ動画を使うことで演奏に役立ててもらおうと考えていていますが、そこは相手のあることですので中々思うようにはいきません。
そこで動画は、カスキの「夏の朝」を最初に置きました。この曲は、ピアノ曲で、ギターとフルート用に編曲されたものです。聴いてお分かりと思いますが、ふつうの3度和声で書かれた作品ですが、やはり北欧の空気感があって、何かほっとするものがあります。様式も古典派を思わせるような古風な部分が入り混じった素朴な作品が多いです。
ヘイノ・カスキ(Heino Kaski,1885年 - 1957年)はフィンランドの作曲家でピアニストです。ヘルシンキでエルッキ・メラルティン、ジャン・シベリウスとセリム・パルムグレンに師事しました。シベリウスの推薦でベルリン留学を果たしますが、第一次世界大戦が勃発し、帰国しなければなりませんでした。その後はヘルシンキ音楽院のピアノ教師などを務め、1950年にプロ・フィンランディア・メダルを受賞しています。1957年9月20日、91歳のシベリウスが死去した同じ日に72年の生涯を閉じました。彼は自身の代表作を1919年に作曲した交響曲ロ短調であると考えていたようですが、他にピアノ曲、歌曲、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、フルートソナタも残しています。
2つ目以降の静止画が作品51のフルートソナタです。かつては、北欧のピアノ作品を自身の演奏で紹介していた、舘野泉さんが伴奏しています。最後の画像は、取り込めませんでしたので埋め込み機能を使っています。こうした、普段はあまり聞くことができない作品を取り上げてみるのも演奏家としては大切な仕事だと思います。
| Kaski, Heino SONATA,OP.51 |
