フルートの出番です61 アントニオ・サリエリ「室内協奏曲」 | 翡翠の千夜千曲

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         Antonio Salieri. Concertino da camera

 

  アントニオ・サリエリはモーツアルトを描いた映画「アマデウス」では悪役として描かれていましたが、実際には人格的にも優れた人のようで慈善活動なども行っていたようです。また、多くの作曲家を育て支援したことでも知られています。主な人物に下記の人たちがいます。

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
フランツ・シューベルト
フランツ・リスト
カール・ツェルニー
ヨハン・ネポムク・フンメル
ジャコモ・マイアベーア
フランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤー
 モーツァルトの遺作となった『レクイエム ニ短調 K. 626』を完成させた。
フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(モーツアルトの息子)

 

  アントニオ・サリエリ(Antonio Salieri1750年 - 1825年)は、イタリアの作曲家です。又は、アントーニオ・サリエーリの表記もあり。
  生前は神聖ローマ皇帝・オーストリア皇帝に仕える宮廷楽長としてヨーロッパ楽壇の頂点に立った人物であり、またベートーヴェン、シューベルト、リストらを育てた名教育家でもありました。
  彼はウィーンで作曲家として、特にイタリア・オペラ、室内楽それと宗教音楽において高い名声を博しました。彼の43曲のオペラのうち、もっとも成功したのはパリのオペラ座で初演された「ダナオスの娘たち(Les Danaïdes)」(1784年)と「タラール(Tarare)」(1787年)でした。1778年、ミラノのスカラ座の開場を飾ったのも、彼の「見出されたエウローパ(Europa riconosciuta)」です。
  死後はその名と作品を忘れられていましたが、ピーター・シェーファーによる戯曲「アマデウス」(1979年)、およびその映画版(1984年)の主人公として取り上げられたため、知名度が上昇しました。2003年にメゾソプラノ歌手チェチーリア・バルトリがアルバムを出すなど、21世紀に入ってからは音楽家としての再評価の動きもあり、2009年からは生地レニャーゴでサリエリ・オペラ音楽祭が毎年開催されています。

 サリエリに関する事柄で最も有名なのはモーツァルトと対立したことであり、1820年代のウィーンでは、サリエリがモーツァルトから盗作したり、毒殺しようとしたと非難するスキャンダルが起こった。ただし、これらは何ひとつ立証されてはいない。これはロッシーニを担ぐイタリア派とドイツ民族のドイツ音楽を標榜するドイツ派の対立の中で、宮廷楽長を長年独占して来たイタリア人のサリエリが標的にされたといわれている(また、モーツァルト自身も「ウィーンで自分が高い地位に付けないのはサリエリが邪魔をするためだ」と主張していたという)。
  実際の彼は経済的に成功した為か慈善活動にも熱心で、弟子からは一切謝礼を取らず、才能のある弟子や生活に困る弟子には支援を惜しまなかった。職を失って困窮する音楽家やその遺族の為に、互助会を組織し、慈善コンサートを毎年開催し、有力諸侯に困窮者への支援の手紙を書くなどしている。
  また、モーツァルトのミサ曲をたびたび演奏し、『魔笛』を高く評価するなど、モーツァルトの才能を認めて親交を持っていたことが明らかとなっている。一方、モーツァルトは1773年(17歳)にピアノのための『サリエリのオペラ「ヴェネツィアの市」のアリア「わが愛しのアドーネ」による6つの変奏曲 ト長調 K. 180 (173a)』を作曲しており、ウィーンでの就職を狙って作られたと考えられている。なお、1791年のモーツァルトの死に際してサリエリは葬儀に参列し、1793年1月2日、ゴットフリート・ヴァン・スヴィーテン男爵の依頼によりサリエリはモーツァルトの遺作『レクイエム ニ短調 K. 626』を初演した。

  今でも、デマが飛んだり、ヘイトスピーチが聞かれ、無責任でい陰湿な情報を流す人がいますが、昔も今も変わらないと言えば悲しい。少しでも、人類は進歩していると思いたいものです。イソップ物語を思い出します。 

  コンチェルト・ダ・カメラ、またはイギリスの室内協奏曲では、もともとは2種類の協奏曲グロッソの1つで、もう1つは協奏曲「教会コンサート」でした。コンチェルト・ダ・カメラは、前奏曲によって紹介され、人気のあるダンスフォームを取り入れたスイートのキャラクターを持っていました。アントニオ・ヴィヴァルディとゲオルク・フィリップ・テレマンは、この音楽の偉大な指数でした。その後、室内楽や室内管弦楽団の設定で任意の協奏曲の人気の名前となりました。