ギスレーヌ・バルディビア「チェロ協奏曲:カシミール」 | 翡翠の千夜千曲

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                     Kashmir Led Zeppelin - Epic Symphonic Rock

 

   ポップスやロックにうとい私でも知っている、レッドチェッペリンの曲です。もっとも、名前を知っているだけで、個々の曲はよく分かりません。「カシミール」(Kashmir)は、イギリスのロック・グループ、レッド・ツェッペリンの楽曲。ジョン・ボーナム、ジミー・ペイジ及びロバート・プラントによって作詞作曲され、1975年に発表された曲です。
   この曲が出来上がる経過を知って面白いと思いました。こういう感覚は、私にもあるからです。1973年暮れ、メンバーのうちたまたまボーナムとペイジだけがスタジオに入っていた時、ペイジはふと、以前から構想していながら上手く繋げられずにいた2つのリフを試みる気になったということです。

  リフと言うのは、ある一定のリズムだったリ、フレーズの切れっぱしだったリします。録音担当にこれから試してみることがあるから、全て録音するように言い、ボーナムにひたすら単純な8ビートを叩き続けるように要求した上で、ペイジはリフを演奏し、それを膨らませて、プラントが歌を付けて曲の骨格が出来上がったと言うものです。以下は、全くの素人なのでウィキペディアの記事をお借りします。

 それほど複雑多岐にわたる素材を用いているわけでもなく、コード進行も基本的には3コード・パターンである。にも関わらず、「カシミール」は極めてプログレッシブで独自性に富んだ曲であるとの印象を与える。以下、構成を図示し、各部について解説する。

   

 パート1、2、7、8はヴォーカル・パート。パート4は中間部。パート6、10は終結部。パート3、5、9はブリッジである。ポピュラー音楽の基本的な構成である「ひら歌→サビ」という形とは著しく異なっており、もしクラシック音楽に類例を求めるなら、複合三部形式に類似する点も見られる。

 各部の素材は次の通り。

  •  aは主要なリフ。ギターおよび弦楽合奏によって演奏されるリフは3/4拍子・4小節で一回りするが、ドラムスは4/4拍子を刻んでおり、結果として複合リズムとなっている。
  • bは第二のリフ。ギター、弦楽合奏および管楽器によって、シンコペーションを含んだ下降音形が奏でられる。
  • cは第三のリフ。ギター、ベース、ドラムスおよび弦楽合奏が、シンコペーションを含んだ律動的なパターンを演奏する。
  • dは他とは趣を異にする流動的で夢幻的な素材。メロトロンを中心として作られており、特にパート10ではアラビア風の上昇音形による印象的なリフが現れる。

 また、コード進行を見ると、全体としてはDを基調として属和音(G・A)も用いられているが、主和音のパートが圧倒的に多い。またパート4からパート5、及びパート6からパート7への移行時に属和音から主和音への解決も行なわれているが、各パートの独立性が強いため、聴覚的には和音の解決とは聞き取りがたい。結果として全体的にコードの変化が感じられない、一種のモード奏法に似た和音構成となっている。

 以上を要するに、さほど奇抜というわけでもない素材を巧妙に配置することによって、極めて独特な印象の曲に仕上げたものと言える。なお、この曲でのギターは「DADGAD」チューニングになっており、このチューニングの持つエキゾチックな響きが曲全体に微妙な幻想味を添えている。

  演奏は、ギスレーヌ・バルディビアのチェロと ペルーのシャンカイの交響楽団 です。ミッキー・テハダのチェロ協奏曲第1奏曲からの抜粋です。ミッキー・テハダ編曲。バルディビア自身とブルーカルテットは、クラシックの演奏に留まらないパフォーマンスに挑戦しているようです。彼女らのホームには、こんな記事が載っています。

  Blúカルテットは、オーケストラのミュージシャン、ソリスト、室内楽としての豊富な経験と軌跡を持つ女性で構成された弦楽四重奏団で構成され、1年前に音楽プロデューサーで作曲家のミゲル・テハダの監督と指揮の下で制作されました。Blúカルテットは創設以来、世界で最も重要な人物であったAPECサミットを含むあらゆる種類のイベントに参加し、カルテットはギタリストのチャーリー・パーラ・デル・リーゴのような国家シーンの偉大なミュージシャンといくつかのコラボレーションを行っています。

 

        

           Sweet Child O' Mine (Guns N' Roses) - Blú Quartet cover