ホルンの出番です88 テレマン「二つのホルンのための協奏曲」ヘ長調TWV 52 F3 | 翡翠の千夜千曲

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       Concerto in F Major for Two Horns, TWV 52 F3 G.P. Telemann

 

 ホルンもTelemannです。 2つのホルンのための協奏曲 ヘ長調 TWV 52:F3は、ご覧の通りオイリオド楽器とナチュラルホルンによる演奏です。この楽器で、縦横無尽に吹けるとは驚異的な力量です。ナチュラルホルンで演奏することも一つの挑戦であり、研究でもありますが、現代の楽器で演奏してもいい勉強になります。

  今回は、ホルンの演奏ですが、フルート協奏曲をリコーダーで吹いたり、その逆などもありますが、フルートトラヴェルソと書いてあればフルートを意味しますが、フルートと書いてあれば古くは縦笛も横笛もフルートと呼んでいた時代があったのです。ですから、どちらで吹いてもよかったのです。

  テレマンの、管楽器の演奏全集を提供しているナクソスのライナーノーツを参考に提供します。

 

  18世紀のハンブルクで最も人気のあった作曲家といえば、やはりテレマン(1681-1767)でしょう。彼は機会に応じてたくさんの作品を書いたため「クラシック音楽史上最も多くの作曲家」であるともされています。しかし、あまりその作品が多すぎるせいか、なかなか系統立てて聞くのは難しく(録音も然り)、ごく一部の有名な曲だけが繰り返し録音され、人々の耳に届いているのが現状です。さて、この8枚組にはそんなテレマンが残した「管楽器のための協奏曲」が全て収録されています。当時存在した管楽器全てのために協奏曲を書いたテレマンですが、時には合奏協奏曲であったり、単一の楽器の華々しいソロであったりと、何とも多彩な編成による音楽が楽しめるものとなっています。どの曲も楽器の特性がとことんまで追求され、その楽器にふさわしい超絶技巧を駆使した旋律が与えられているという驚異的な曲ばかり。自らも優れたリコーダー奏者であるシュナイダーの説得力たっぷりの演奏からは、テレマンを奏する心からの喜びが感じられます。  ナクソス・ジャパン

 

 

G.P.Telemann: The Complete Wind Concertos
ミヒャエル・シュナイダー (Recorder/Conductor) 、 

ラ・スタジオーネ・フランクフルト 、 カメラータ・ケルン 8枚組CD