フルートの出番です⑥  フィリップ・ゴーベール「ファンタジー」 | 翡翠の千夜千曲

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  Philippe Gaubert - "Fantaisie" - Pałac w Jabłonnie 21.05.2017 r. , Marianna Żołnacz -flet

 

  今日は、フィリップ・ゴーベールが亡くなった日です。正式には、フィリップ・ゴーベール(Philippe Gaubert, 1879年7月5日  - 1941年7月8日)は、近代のフランスの重要な音楽家の一人であり、フルートのヴィルトゥオーソやる指揮者としても知られ、また主にフルート曲の作曲家としても活躍した人物です。

  1919年からパリ・オペラ座の音楽監督に就任し、パリ音楽院フルート科の教授や、パリ音楽院管弦楽団の首席指揮者も務めた。作曲家として決して革新的ではなかったが、フランクやドビュッシー、ラヴェルの試みをうまく取り入れ、こなしている。作品に、いくつかのバレエ音楽や交響曲、3つのフルート・ソナタがある。

   ゴーベールのファンタジーはフルートの曲としては難易度が高い曲です。出だしは穏やかでゆったりとした旋律の曲ですが、途中軽やかで素早いパッセージが現れ、素早いタンギングやアルペジオが続くところがあり、演奏の難易度を引き上げている部分です。演奏できない曲ではないのですが、美しくスタイリッシュに表現できるようになるためにはかなりの練習が必要となる曲です。もっとも、フルート奏者としては、必ずと言っていいほど出会う曲ですから、楽しんで吹き込んでください。先ずは、良く鳴らすことです。

 

演奏者

  マリアンナ・ジュリア・ゾウナツは、ワルシャワのカロル・シマノフスキ音楽院でマリア・ペラジンスカ=フィリップ教授の指導のもとに育ち、現在はザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学に在籍し、マイケル・マーティン・コフラー教授に学んでいます。50以上の大会の受賞者であり、8回グランプリを受賞しています。広州国際フルートコンクール、国際プロボヘミア・オストラヴァコンクール、神戸国際コンクール、サー・ジェームズ・ゴールウェイ・ライジングスター賞をなどを受賞しています。

  マリアンナはワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団と協奏ソリストとして登場し、 ポーランド国立管弦楽団、スロバキア国立フィルハーモニー・コシツェ、ポドラシエ・オペラとフィルハーモニー管弦楽団など多くのオーケストラと共演しています。

 

 

ゴーベール、フィリップ/Gaubert, Philippe
FANTAISIE ファンタジー