With authority! @carlosalcaraz #RolandGarros pic.twitter.com/Ihg8IpETVE
— Roland-Garros (@rolandgarros) June 7, 2024
このポイントはアルカラス(奥)が獲得していますが、お互いのスタイルがわかりやすいかもですね。
構える時間を確保するためにコートエンドより1メートル後ろにポジショニングするアルカラスに対して、なるべくライン上に立とうとするシナーはライジング気味に球を捉え続けてます。それでもシナーの球が甘く入った一球に対してしっかりパワーを溜めて打ったアルカラスが一気に有利を取り、ポイントを獲得してます。
(余談ですが、アルカラス、この変なバックのループボールみたいなの今大会多用してましたよね。男子であまり見たことない球種だから怪我の影響で打ち抜けないのかなと思ってたけど、わりと要所要所で有効に効いてたから戦術として打ってたのかな。)
この二人の対決は今後何十回と観ることになるでしょう。
二人の相性についてはもっともっと書きたいですが、またの機会に。
そして決勝。ズべレフvsアルカラス。
大会前からこの決勝カードを予想していた自分が怖いです。アルカラスはともかく、本当にズべレフが決勝まで上がれると予想していた人は少ないと思う。
試合はガチガチの状態からスタートしたズべレフがいきなりサービスゲームを落としました。
ズベレフはメンタル面が改善されたと思っていましたが、このダサいズべレフは久々に見ました(※メンタルが弱い状態を通称ズボレフとか、ズボってるとか言われてる)
そしてズべレフの緊張に引っ張られて、アルカラスもパッとしないミスを連発。
これはまずい・・・
老害が加速してしまう・・・!!
だってジョコビッチたちなら絶対こんな入りしないし。
恐れていたことではありましたが、今後グランドスラム決勝のたびに、フェデラーなら、ナダルなら、ジョコビッチならって言い続けるおじさんになってしまいそうです。いや、『成って』しまいそうです…。
1stは緊張を克服したアルカラスが先取するも、そこから本来のポテンシャルを発揮するズべレフに対して、明らかに疲労と怪我の影響が出ているアルカラス。
2・3セットはズべレフが獲得するも、なぜかまたズベレフは弱気の虫が顔を出し、なんやかんや復調したアルカラスがフルセットで結局勝つという、スコア的には最高のシーソーゲームなのに、なんだか消化不良感が残る結末で幕を閉じました。
いやプレーレベルはお互い凄いんだけどね。完全に俺が穿った見方をしてるだけ説。
少し冷めた感想になってしまいましたが、それでも結果には100%満足しています。アルカラスおめでとう!
希望という視点から見ると98%は理想の勝ち上がり結果になった大会でした。
(残り2%はジョコと錦織のリタイア。ナダルはしゃーない、期待できる身体の状態ではなさそうだった)
最後に、決勝中に西岡が1時間くらい突発でインスタライブをやっていたのでその感想も書きます。
なるべく事実だけを書くように気を付けますが、僕は西岡を応援していると同時に人間性はまあまあ終わってると思ってるので、偏見を助長する書き方になってたらすみません。あとアーカイブないのでうろ覚えです。
まずは試合を観ながら二人について語ってくれました。
アルカラスは不調やピンチの時こそ攻めれる、対してズベレフは持ち前の能力を発揮しながら終始リスクは冒さない相手のコートに球を入れるテニスと語っていました。
僕も完全同意です。一見するとズベレフに対しては多少きつい言い方ですが、ズベレフの守りというのが他の大半のプレイヤーにとっての攻め以上の火力があるという話です。これがズベレフの強さでもある反面、なんとなく観ていて退屈な試合と感じてしまう点でもあります。
さて、ここまではおとなしかった西岡ですが、コメントを拾っていく中で、自分が最高で世界24位まで上がったことがいかに凄いかという話に移り変わっていきます。
身長や根本的な人種的な身体のつくりを考えるとここまで来れた日本人はいない、シュワルツマンとか他の170cm族とは筋肉のベースが違うから自分の方が全然凄いと。あ~まずいですよこの流れ・・・。
更に比較対象は他のスポーツに飛び火。
今野球が注目されてるけど、ヨーロッパ人がガチったら日本の野球は世界で埋もれるんじゃないかとか、そもそも他のスポーツとは遠征含めてハードさが違うとか。大谷は本人の努力もあるけど身体が違うからこその結果だと。そもそも野球で世界一レベルのプレイヤーはテニスに置き換えるとアスリートとして世界一位レベルではないと。
ハードスポーツの象徴であるボクシングとかですら階級は分かれている。個人スポーツでそれがないのは相撲とテニスくらい。卓球とかバドミントンも階級はないけど、あれは動くスペースが狭いので小柄な人が優位になる面もある。テニスにはそれがない。
いや西岡を責めないでください。これ、僕が声に出さないけど心の中で思ってることとほぼ一致してるんですよ・・・。ていうかテニス長く見てる人って、多かれ少なかれ、他と比較してこんなにハードなスポーツは他にないと内心思ってるはずです。
このままヒートアップして自分を上げ続けるのかと思いきや、ここで自分が体格や人種を言い訳にできずに勝てない人物が一人いると語り始めました。もうおわかりでしょう、ここで錦織圭の名前が出ました。
日本に前例がない状態で、圧倒的不利なスペックにも関わらず世界4位。しかもその地位を何年もキープしたことの異常性を語っていました。事実西岡も歴代日本人で見ればぶっちぎり2位の選手ではあるけど、それでも1年前に24位になってからは対策されて思うように勝てなくなってしまった。対策されても、なおトップ10以下には敵なしだった錦織の凄さというのは、掘り下げれば掘り下げるほど理解できないです。
テニスを観ない日本人からすると、一時期世界一位に手が届きそうで届かなかった人くらいの評価になっていることが悔しいと。世界では大谷やイチローより有名人。日本人史上最強のアスリート。もっともっと騒がれるべき。
ここまでハードな個人メジャースポーツで世界トップの凄さは他のスポーツでは例えようがないと興奮気味。
そしてやっぱり錦織はBIG4全盛期というバグみたいな時代でなければ、タイトルや世界一位にも手が届いていたと思うとも語ってくれました。
西岡ありがとう~(´;ω;`)僕もそう信じて疑わなかったけど、プロ目線でのその一言に心から救われました!
西岡いわく、残念だけど皆様が生きている間は錦織ほどの選手を見れることはもうないだろうと。でも僕くらいの選手なら20~30年に一度くらいは出てくると思いますよと。笑
でも170cm日本人でトップに来る選手は今後100年いないだろうとも語っていました。最後に自分アゲは忘れない。
他にも、ジョコビッチの今年の不振はナダルフェデラーがいなくなることからくる焦燥感のせいだとか、面白い話をいっぱいしてくれました。
配信内で、すぐ発言を切り抜いて偏見報道するメディアにも怒ってたけど、これこそメディアに見つかったら終わるだろうなと思ってハラハラしながら観ていました。でもすぐにアーカイブ消してくれてほっと一安心。
まあ悪く書いてしまいましたが、彼の本音を受け取り、楽しい時間を過ごさせてもらいました。こんな西岡もある意味好きだよ。
後半かなり興奮してたけど、やっぱり世界に出てる人は例外なく喋り上手だね。
とはいえ過激な語り口に胃もたれしてしまったので、最後にお口直し。
錦織が親交のある上原のYouTubeに出た時の動画です。このほんわかとした語り口、そして簡単な言葉で言いたいことを伝える能力、やっぱり俺は人間性含めて錦織のことが大大大好きです。
ラジオ代わりとして面白いと思うのでテニス興味なくても絶対に是非聞いてください。
ブログの締めが全然全仏のまとめじゃなくなってしまった。