全仏オープン2回戦。

雨で順延と中断を繰り返しながら、6-7、4-6のセットカウント2セットダウンでまた中断に入り、そのタイミングで錦織のリタイアとなり試合は幕を閉じました。

 

 

まずはリタイアまでの試合を振り返り。

今回の相手はアメリカのベン・シェルトン。世界ランキングは15位。トップ選手ですね。

個人的に結構好きな選手です。onのウェアがカッコイイ!

昨年の木下オープン(ジャパンオープン)の覇者でもあります。そういった点で日本ファンに馴染み深い選手です。

 

なんとプロ入りしてまだ約2年!まだまだ荒いところもある分成長の余地もあり、驚異的なポテンシャルに目が離せません。

大学卒業後アメリカ国外に出ずにトップ100入りを達成したなど奇想天外なエピソードが多い彼ですが、最もユニークなエピソードは、なぜかGoogleでシェルトンを検索すると、”江口拓実”と表記されるんですよねw

 

 

 

これがいつまでたっても直されないので、一部の日本ファンからは江口拓実と呼ばれがちです。

 

 

まあそんなことはさておいといて、特徴としてはとんでもないビッグサーバーです。240km/hのサーブと弾丸フォア、そしてサウスポーであることを武器に主導権を取ってガンガン攻めてくるパワーファイターです。

 

 

試合の全体的な印象として、錦織は1回戦と比較すると明らかに疲労の色が出ていました。

サーブは驚異の(?)平均150km/h台。動きも悪くはないけど、本来の鋭さは影を潜めている印象でした。

それでも、サーブさえ返れば五分五分以上にはポイントを取れていました。サーブも遅いなりにうまく散らしていた。

 

一方シェルトンは、クレーには適応できていない印象で思っていたよりずっとドタドタしていました。

劣勢からでも決めれる一撃があるので、取れそうな場面で錦織が取り切れない試合ではありましたが、ランキングほどの力は感じなかったというのが正直なところです。

 

怪我もですが、一回戦に体力を消耗してしまったのが悔やまれますね。スコアが逆でもいいのになと思いました。

それでもリタイアには納得というか、ほっとしました。

まあ復帰一戦目で錦織成分を100%補充できると思ってなかったので、2回戦は2セット見れただけでも有難かったというのが本音です。

 

 

ここから本題。

リタイア理由は肩とのことでした。マイアミ後、キャンセルが続いていたのも肩ということが判明しました。

僕は股関節が尾を引いていたんだと思っていたんですよ。なので、ちゃんと休んだおかげでここまで復調したことに喜んでいたのですが。

 

 

 

初戦のレビューにも書いた通り、休養前と比べて明らかにレベルが落ちていたのがサーブだったので納得ではありますが、2年休んでも、ちょっと打っただけで痛みが出てしまうというのはとても心配です。

クソみたいなサーブでも十分戦えてることに感動していましたが、そんな呑気な話じゃなさそうです。

もしかして休んでももうこれ以上状態がよくなることはないんじゃないか。

 

できればネガりたくはなかったのですが、怪我をする前にリタイアしたと思っていた自分の印象より状況が悪そうなことにかなり不安になってしまいました。

 

しかし足も手も腰も肩も悪くて本当にかわいそう。

 

ところで、ここ数年はサーブの時に足を寄せないスタンスでしたが、二回戦だけは寄せてましたね。あれも痛みの影響だったんだろうか。