ちょっとした故障から、大会にエントリーしては最終的にキャンセルする状況が続き、そのまま2023年が終了し、音沙汰が無くなったと思いきや、突然のマイアミWC獲得の報道が。

 

8か月待ちました。

 

ようやく錦織圭が戦いの舞台に復活しました!おめでとう~~~!!!おかえり~~~!!!!!!

 

23時に布団に入り、あまり体調もすぐれなかったので『起きれたら起きよう』くらいの気持ちで目覚ましもかけずに寝たのですが、予定試合開始時間の15分前である1:45に何の不快感もなくパッチリと目覚めた自分に驚き。

この試合のために仮眠から起きる、独特の頭がぽわぽわする感覚。自分も戦いの舞台に帰ってきたんだなとちょっぴり誇らしい気持ちになりました笑

 

 

出るか出ないか半信半疑でしたが、僕としてはかなり意外なプランでした。

年末にチャレンジャーを回ると宣言してからの連続キャンセル。そこから恐らくほとんどテニスが出来ていない状況の中、いきなりのマスターズから復帰は、らしくないというか、ランキングへの焦りみたいなものがあるのではないかと懸念していました。

 

 

終わった後なので辻褄合わせの考察をしますが、

拠点のフロリダから近いことと、『変に勝ち上がってしまうリスク』が少ないことを思えば、グレードの高い今大会をチョイスしたことは理にかなっているとも思いました。

前回の復帰後即優勝は本人にとって良いことばかりではなかったのかもしれませんね。

 

 

とはいえ先ほども書いた通り、ほぼ練習してないだろうなと予想をしていました。

真実のほどはわかりかねますが、試合内容を観る感じはおそらく僕の見立て通り、怪我しないこととフィーリングを確かめることに重きを置いた慎重なプレーだったと感じました。

 

特に気になったのは、『咄嗟の反応』。

相手の鋭いボールに反応して追いかけたり、逆を突かれて切り替えしたり、リターンなど、反応と脚力を試される場面で意識的にセーブをしているという印象を受けました。

無理をして追いかけないということに終始徹底しながらのプレーは、フットワークという錦織の大きな強みを一つ封じた状態での試合になるので、こりゃ冒頭からすぐ棄権するかもしれないとハラハラしながら観ていました。

ポイントを取っても大きくガッツポーズしたりすることもなく、なにか本当に必死に闘争心が出過ぎないように抑えながら試合をしているように思えたのは僕の贔屓目でしょうかね。

 

WOWOWの解説では終始一貫して、フットワークも問題ないという話だったので、自分の目線がどれくらい適正なのか少し不安になりました(実況解説でネガティブな要素は排除して話すスタンスなのは理解しています)

 

しかしここは流石の錦織。

鋭いショットと、相手が嫌がるショットメイク、力の抜けた美しいバックDTLは健在で、スコア的には互角に近いと言っていい内容だったと思います。

 

今の調子を踏まえてもったいなかったのは、相手の2ndサーブへのリターン返球が甘かったことくらいですかね。

リターンゲームでリードできていたのに、ミスで相手を楽にしてしまう場面は多かったなと感じました。

 

錦織のサーブもいいとこ170km/mでしたね。

実際1st points wonが59%、2nd points wonが70%だったので、サーブが有効に機能していなかったことは明白でしょう。これも足の状態とは関係なく、今後もとに戻るのかというのはちょっとした不安を感じました。

 

 

相手のオフナーは背が高く、サーブとフォアが強力で、走ることもサボらないという、The令和のスタンダードテニスって感じでした。バックハンドがよかったですね。ミスなくクオリティの高い球を打ち続けていました。

ピンチの場面で錦織にポイントを与えなかったプレーは流石のツアー上位陣という風格を感じました。

 

 

ともかく、まずは身体が無事で一試合戦い抜いたこと。テニスの力自体が落ちているとは感じなかったこと。復帰直後に40位の選手とふつーに戦えたという異常性をプラスに捉えてまた応援の舞台に僕も帰ろうと思います。

 

繰り返しになりますが体の状態が万全とは程遠いと僕は感じたので、これからは今まで以上に、試合の直前キャンセルが増えると予想していますが、そこに一喜一憂せずに、相手をリスペクトしてフラットな目線でテニス観戦を楽しんでいけるよう頑張ります(´っ・ω・)っ

 

 

 

このインタビュー内容が僕の感想にとても近いものでした。

この自身を客観視できる能力。僕が錦織のことを人間性込みで大好きな理由の一つです。

 

 

あ、今回のこのウェア、今までのユニクロのウェアで一番デザインいいなと思いました。