マドリードオープン2回戦
ジョコビッチ○ 6-3 6-2 ×モンフィス
試合内容はまだ見てないのですが、これでモンフィスは対ジョコビッチ 0勝18敗。
この18連敗っていうのは、ツアーレベルだと同一選手の対戦で歴代最多の連敗記録になるそう。
どの歴代記録にも顔を出すフェデ・ナダ・ジョコの図
すごーく雑に説明すると、ツアーっていうのはだいたいランキング100位より上の人が出るレベルの大会。
そこでしっかり勝ち上がって18回もジョコビッチと当たっているこのモンフィスという選手は決して弱くありません。
モンフィスはフランス出身の35歳、現在21位。
キャリアハイ6位、タイトル11勝、ツアー通算戦績522勝300敗。
錦織が32歳でキャリアハイ4位、タイトル12、戦績431勝211敗なのでかなり似たようなキャリアですね。
10代からずっとトップで活躍する錦織と比べれば、如何にモンフィスが強く、そして息の長い選手かわかるでしょう。
連敗は17で止まるなんていうジンクスもあったのですが、今回不名誉な壁を破ってしまいました。
ちなみにモンフィスはテニス界1の身体能力と言われ、派手なスーパープレイでおなじみの選手
当然のように1メートル以上ジャンプする
相性の良し悪しも多少はあるんでしょうけど、やっぱりBIG4の凄さって上位と対戦するときにしっかりギアを上げられる調整力だと思います。
スラムダンクで茂一が仙道を、
「今までのプレイも手を抜いてたわけじゃないが 100%の力というわけでもない。70%の力で勝てる相手なら、残りの30%は温存しておくというやり方が無意識のうちに身についてるんだろう」
と評したことがありましたが、まさしくそれでしょう。
ベストを尽くしながら相手が弱ったタイミングで一気に畳み込む感覚は、マレー含むBIG4の凄いところですね。
フェデ・ナダル・ジョコと年代が近い他のトップ選手との戦績。まだ錦織は健闘している方?
さて、ここで我らが錦織圭とジョコビッチの戦績ですが、現在2勝18敗、連敗数はなんと17連敗。
勝ちも収めているとはいえ2014年以降は8年間負けっぱなしです。惜しかった試合もいっぱいあったのですが。
ジョコビッチが錦織と当たるまで調子が悪かったのに、錦織戦になった途端に人が変わったかのように急に強くなる大会を何度も見てきました。
このジョコビッチが対錦織戦で息を吹き返す現象をテニスファンの間では通称、錦織クリニックと呼ばれておりますが、まあ贔屓目なしに錦織戦のジョコビッチはいつも本当に一段階強いです。
もちろんそんな中で勝たないと世界一位にはなれないんですけどね。
ジョコビッチが2016全豪で錦織戦を終えた後、「嵐が過ぎるのを待った」と言っていたのは悔しくて忘れられません。
安定して強いのがウリの錦織なのに、ジョコビッチにはムラのある選手と思われている事実が本当に辛かった・・・。
ジョコビッチはワンチャンスを掴み取るための戦略と執念という点で他のBIG4メンバーと比べてもズバ抜けている印象です。
調子を落としていたジョコビッチですが、このモンフィス戦で自信を戻したかなと予想します。
今大会はお互い勝ち上がれば怪我明けのナダルと準決勝で当たるドローなのでどうなることやら。怪我明けとはいえ出場すると決めればナダルの調整力って世界一ですからね。
個人的にはお互いしっかり勝ち上がった上でナダルが勝つと予想してます。
最後にどうでもいいこだわりなんだけど、元々はフェデラー・ナダル・ジョコビッチ・マレーの4人をBIG4と呼んでいたんですが、近年のメディアは怪我で成績が下がったマレーを除いてBIG3と呼ぶようになってしまいました。
マレーのスペックを考えると決してここから除いていい選手ではないと思います。
なので僕はこれからもBIG4と呼ぶようにします。
そんなマレーも今大会は勝ち上がっており、3回戦でなんとジョコビッチvsマレー!
幼い頃からのライバルでもあり親友でもある二人ですが、直接対決はなんと5年ぶり。めちゃくちゃ楽しみです(´っ・ω・)っ