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入院した先の病院には様々な科の患者さんがいて、高齢者の方も多くいたようです。

コロナ患者の対応はしていない病院ですが、それでもいつも看護師さんは忙しそうでした。新型コロナのことがなくても医療は十分にひっ迫していることを感じるとともに、自分みたいに、とりあえず自分であちこち移動できて動き回れるような患者としては、治療に関することさえきちんとやってくれていれば、ほったらかしにされてるぐらいでちょうどいいなって思いました。

内気だったり遠慮しがちで、必要があっても看護師さんをなかなか呼べないタイプの患者さんの場合はきちんとそれを把握して、それに合った対応をされるんだろうなというのも感じました。

私には快適な入院環境でした。

加えて、入院先の病院ではWi-Fiが完備されていたので、スマホがなくてもノートパソコンが使えたので良かったです。

 

それで見ていたのは、普段はゆっくり見ることのできなかった、メキシコのルチャ・リブレ(日本でいうところのプロレスです)。

これは2019年の後楽園ホールでのファンタスティカマニアの試合の写真ですが、こんな感じの彼らです😊

 

これを見ているときに看護師さんが来て、

『プロレスっていうあたりがくまこさんのイメージぴったりですね!』とのことでした🤣

 

さて。

術後、装具を着けて病院で過ごす中で、トレーナーとして仕込まれていてよかったなと思ったトレーニング種目がこれです。

スクワット。

医学映像教育センター刊

Mark Rippetoe著 八百健吾 監訳

スターティングストレングス Basic Barbell Trainingより引用

 

入院した病院に売店はなく、飲み物は自動販売機で買っていました。

お金を入れて、ボタンを押して、買った飲みものは足元にある取り出し口に降りてきます。それを取り出すためにはしゃがみ込むことが必要でした。

 

この時、脊柱(背骨)をある程度安定させることができるかどうかで、患部が痛くなるかならないかの違いが出てきます。

 

脊柱の標本です。脊柱にはエリアがあります。

緑・・・首(頸椎・ケイツイ) 7つの骨

黄・・・胸(胸椎・キョウツイ)12個の骨

赤・・・腰(腰椎・ヨウツイ)5個の骨

青・・・仙骨・センコツ いくつかの骨が一つになったらしいです

 

腱板が関わる肩甲骨は、胸椎の高さに位置します。

12個の胸椎からはそれぞれ肋骨が接続していて、肩甲骨はその肋骨の上にあります。

 

ありがちな、下に落ちている物を拾う時に、背中を丸めて腕を下に伸ばそうとする体の使い方。これをすると肩甲骨も動きが出ます。

術後の体でこれをすると、背骨と肩甲骨の間にある筋肉とか、背骨と肩甲骨の間にある筋肉とかに動きが出るので、手術を受けたばかりの患部を持つ肩甲骨にも影響がいくんです。

 

なので、腱板断裂の修復手術を受けたばかりの体でこのような体の使い方を必要とする時、また、立ったり座ったりするする時には、スクワットの動きを再現することで、患部の痛みを最小限に抑えることが自分の場合には確認できました。

 

とひと言でスクワットと簡単に言いますが・・・

いくつか押さえておくポイントがあります。

求められることは

・股関節をしっかり使えること

・股関節の動きに対して背骨を安定させた状態が保てること

出典 先のイラストに同じ

それができるためには、

・胸をきちんと開くことができる

・お尻が伸びる

・太ももの前側が伸びる

・ふくらはぎが伸びる

・腹筋と背筋を働かせることができる

などの要素が挙げられます。

 

ここで気がついていただきたいのですが、その要素として5つの項目を掲げましたが、そのうちの4つは、『ストレッチ』の要素です。

最後の一つが『筋力』の要素。

 

スクワット、というと、なんだか大変そうというイメージを持つ方が多いのですが、その動作を習得される時にそれを邪魔するのは、ところどころの筋肉の緊張の強さによる動きの制限なんです。

その辺りをまず解決してから、腹筋背筋を働かせることにつながります。(脚の筋肉も的確に働きやすくもなります。)

 

だから、私が今回『スクワットが役に立ちますよ〜』なんて言っても『そんなの、プロレス好きな運動屋だからできることでしょ』なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとの手順を踏めば、良いスクワットの形と動きを確認することはそう難しくはないと考えています。

 

まずはストレッチ。これだけでも、必要な筋力は働きやすくなります。筋力が的確に使える状況が備わって、日常生活の中でさりげなくそれが活かせれば、筋力は自ずと維持されていきます。これが叶えば、楽でいいですよね。っていつも仕事でお客様に伝えていました。

 

まだ手術をする前とか、現在ある程度元気な方に向けては、ホントはここで、それぞれのストレッチなどのやり方などをお伝えしたいところですが、安易に伝えて安易に試していただいた時に、体が痛くなっちゃった、なんてことが起きるといけないので、それは控えさせていただきます。

 

手近にできることとして一つおすすめするとしたら、NHKで見かける5分間の『みんなの体操』です。

これをリラックスしながら、呼吸をたっぷりと合わせながら行うと、『ああ、ここが伸びて気持ちいいなあ』って感じられるところが出てきます。それが感じられると、自ずと体幹の筋力も働き出します。

体幹が働くと、ストレッチ感もまた増してきます。

(もちろん、その日の体の調子を見ながら動きの加減をすることは大事です。)

 

そして、もし積極的にアクションできるなら、きちんとしたトレーナーの人からきちんとスクワットの指導を受けられたらいいかなと思います。

『良さそうな』スタジオやトレーナーの情報が得られたら、

一考してみてもいいかもしれません。(その時はご自身でご判断ください。)

 

術後間もなかったり、体にちょっと心配がある方の場合は、仰向けに寝て、肩の力を抜いて、ちょっと胸を開いて、ゆっくり深く、お腹をふくらませないようにしながら、胸を開くようにイメージしながら呼吸をすることで、胸のストレッチがほどよくできます。(腹筋にも刺激が入り、腹筋運動の一つにもなります。)自分は入院中、これを体幹へのアプローチとしてベッドで寝ながら行なっていました。注意ですが、これだけでも、背中や腰や肩に圧を感じたりするので、試すときは気をつけながら無理なくやってみてくださいね。特に術後の方は、心配ならこういう程度のこと(でも大事なこと)でも、担当の理学療法士の先生に確認することが大事です。

※呼吸をするときに、お腹をふくらませたり縮めたりするとこれも腹筋運動の一つになります。要は腹式呼吸ですね。

 

リハビリもそうですが、体の機能を得るための運動って、地味でささやかな場合が多いなと思います。

少しずつを焦らずに、ですね。

 

多くの人がスクワットはおさえておけるといいなあと確認できた、入院生活の一コマでした。

 

長々とあれこれと書き連ねました。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます😌