冬の季節は何か、例え冷たくても、食べたときに温かみを感じる物を、
と、この店に入って幾度となく、総料理長、ムッシュ、に言われてきたことで、
和食屋の実家で生まれ育ち、
エビフライ以外は、中々洋食テイストも持ち合わせない親父の後姿を見て育ち、
実家の店の板前を見て、(その時は飲食業につくとは思っていなかったが、)
仕事ぶりや、なんとなく発する、
素材中心で、余り手を加えない仕事こそ・・・・の言葉の端々を覚えていた僕が、
東京で、飲食業につき、勿論和食で修行し、いずれは福井で、
との思いを持っていた僕も、
すっかり、創作料理ではないが、世界各国のスタンスも取り入れた、
新しい和食の形を今なお探り続ける今の店のやり方に慣れ親しんでいる。
これを学ぶことに、プラスな事はあっても、マイナスになる事は無いな、と、
柔軟に、
ある程度の自分の中での取捨選択をして、今に至っている。
勿論、和食の方に力が入るし、魚をうまく焼いたり、
煮付けを自分の思い通りの味に炊き上げたり、
剥いたり、切ったり、柳や、出刃を使う機会が多いし、好きだしなんだけど。
たまには、各月のお勧め料理で、
サラダやパイ生地を作ったり、興味本位で色々作ってみたりするのさっ。
という訳で、温かみのあるサラダでも作ってみるか、と、
温サラダでもなく、あーだこーだ考えていて、
生クリームをたたせて、そこにドレッシングを合わせ、
皿にしいて、冬の野菜を立たせて盛り込んでいけば、
雪の上にたつ何か、幻想的なサラダが出来上がるんでは!!
みたいな、
僕の頭の中がすっかり幻想的になり、
まるで、クリスマスツリーが脳天にぶっ刺さり、位の、イメージもまるでツリー、
赤色も混ぜていけば、サンタや、もしくは賀正か?
とまで、思ってコツコツと
やれ、ホワイトセロリだの、ピンクペッパーだの、
塩にこだわった、元となるDrだの、
試作に試作を重ね、ふんわりと、純白のクリームDrを作り上げ、
素材選びは、
うーん、大根でいいかぁ、と、ここは余り深く追求するトコでは、
自分の中では、重きに欠けた部分で。。
でも、何かプレミアム感を演出はしたいなー、と
焼きガニとか!
クリームに刺すカンジで、後は、その大根や何か緑の物を散らせば、
何か、すごい季節の演出感やゴージャス感も出て、
何か、素敵。
のはず。
だったんだけど、
海老でいいや、蟹たけーし。
と、2時間程で、泣く泣く断念。
何とか、自分で納得出来る程度に仕上げて、
いざ、作って
今日、ムッシュに試食してもらった。
ム「何か、生クリームが濃くて気持ち悪いね。」
僕「え、そうですか、、いや、雪の上に積もる、何かそんな感じで作ったんですけど。」
ム「あぁ、そう.......。」
僕「味っすか?」
ム「大根か~、、、明太子とかあうんじゃ無い?」
僕「め、明太子っすか?安っぽくないすか?」
ム「ん~、別に。」
という訳で、その後、一生懸命、明太子クリームを試作するも、
赤い粒粒が邪魔し、どうしても雪にならない。
明太マヨと勘違いされるだけじゃねぇか、これ??? と、思い、
その後苦心するも、思い通りにはいかず、
帰り間際のムッシュに、
生クリームは断念しました。
と伝えたトコロ、
え、いいじゃん、生クリームの量減らしてでも使えば、と、
いや、生クリーム少ないと、ドレッシングと合わせると、
ビチャビチャになって、いかにも分離してます、みたいになるんですよねー。
って言ったら、
卵黄とか、使って、マヨネーズつくるみたいにあわせていけばいいんじゃないの。
と言われ、あーなるほど、と。
あれ、でも、卵黄入れて、立ちますかねー?
あー立ててから、卵黄流し込む形にして、、、んーむ??
ム「立てなくていいんじゃないの?」
僕「え、雪っぽいカンジは?」
ム「いや、生クリーム立たせてるから、気持ち悪いんだって。」
僕「あー、その根本的な、それっすか。。。」
という訳で、心血を注いだはずのこのクリームDrはお蔵入りで、
このDrを作りたくて始めたサラダ作りは、
明日から、大根と明太子のサラダ作りに変更。
このありふれた食材で、何とかがんばろ。。俺。。。
クリームDr、
こってりとしたのがお好きな方、
ケーキ感覚でサラダを食べたい方、
ぴったりです!
でも、ある程度うまく作れたから、いずれはどっかで使お。
勿論焼きガニぶっ刺して、いつの日か、クリスマスにでも。
それでは、NEWレシピでも考案しながら寝ます。
おやすみなさい。