ある泣いた日 | まろ工房☆病気でも愉しく生きる

まろ工房☆病気でも愉しく生きる

自然と身体と共に生きる
慢性疲労症候群*脳脊髄液減少症 他
水彩画☆スプーンカービング・ブッシュクラフト

「喪う」とは恒久的に失うこと。

失うを感じたとき、
有った有り難さ尊さを最大に感じる。

末娘がオーストラリアに旅立った、
もと空港までみおくる事は出来なかった。

前回は行けたのに、
前回は飛び立つ飛行機を涙で見送れたのに。
もう歩けなかった。

駅からの高速バスまで。

一緒によく動物園や森へ行ってくれた娘だった。

空港まで行きたかった、
駅まで送るしか出来なかった、
通学の時、駅までよく送ったのを思い出した、
部活の試合で送ったのを思い出した。

もおこれが最後かもしれない、
もう出来ないかもしれない、

寂しさと哀しみを超えた感情が爆破した。

次の時は立っていられるのか、
まだ生きていられるのか、

感情が脳の支配を超えた。

脳は言った、

すぐ帰ってくるよ、
すぐ来るよ、
次は元気になってるよ、

溢れ出る後悔と喪失感は全てを無にした。

私が父として娘にしてあげた事はなんだったのか、
物質的なものは何も浮かばない、
何だったのかわからない。


ただ生きていただけ。


家に一人帰り、
娘が居なくなった部屋に行っては泣いた、
一日中泣いた、
後悔と罪悪感、

喪失感
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送られて来る空港の写真、
間から見える娘をみて、
また泣いた。
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自分の罪悪感や悲しみをこんなに感じた事は無かった、
すざましい程の衝撃、

それを感じさせてくれた、


出来ない自分、
出来ている自分、

それは問題ではない。

ただ自分の感情に触れられた、
それば一番素晴らしかった。


喪失感とは、
恒久的に失ったと感じること。

感情を否定せず触れること。

流さないで、
ごまかさないで、

その瞬間の感情を感じられた。
純粋に感じられた。

ありがとう。
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