U-NEXT独占ドラマ「イエロージャケッツ」を観た | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。



  ​イエロージャケッツ




監督:カリン・クサマさん

出演:メラニー・リンスキーさん、他

今年イチのドラマきたー!!!


U-NEXT独占で、話題になってた「イエロージャケッツ」を全話完走しました。これがめちゃくちゃおもしろかったので、マジおすすめ!今年のドラマでは今のところ1番ハマったな〜最高でした。



イエロージャケッツという高校女子サッカーチームが全国大会へ→乗ってた飛行機が墜落→蝿の王よろしく1年7ヶ月も続くサバイバルサスペンスへ、という過去パート。これと並行して描かれるのが、25年後の現在パート。生き残ったイエロージャケッツのメンバーは数人で、みんや決して過去を語ろうとせず、かつ明らかになんかドデカい秘密と当然トラウマを持ちつつ生活してるという。この2つの時間軸が並行して描かれていくという作りでした。


1話のアバン部分がまず秀逸。おそらくサバイバル生活後半であろうところから、謎の禍々しい毛皮を着た女子高生たちが非常にカルト集団っぽい雰囲気を纏いつつ(上の写真)、逃げる薄着の女子高生を狩り、狩った人肉を食うというシーンからスタート。これが最高に不穏なツカミでして。狩られる女子高生の顔も狩ってる側の顔もわかんないので、この物語はどこに行き着くのか?誰が生き残ってどうなった結果、カルトっぽい集団になったのか?など、謎を多く含んだスタートで、序盤の序盤で心掴まれます。最終的に人肉食うしかねぇ展開はまぁ想像はできるけど、とにかく禍々しさ全開のカルトホラー要素がまじ怖くてゾクゾクするんですよね…。


そしてそれと同時に並行で進む現在パートでは、生き残ったのが誰かというのがわかるので、見てる間ずっと「誰がどこで死ぬのか?」「あの食われたやつ誰?」「リーダーというか教祖っぽいの誰?」とか答え合わせをしながら見るような感じで、とにかく物語を推進させるのがうまい。


S1のラストでは、この女子高生たちがカルト化する片鱗を少し見せて終了、というのもうまくて、そんなことされたらS2も見たくなるよぉーという締めで大変良かったです。



個人的には1シーズンかけてのジャンルの転換がとてもうまいなと感じまして。過去パートが特にそうなんだけど、序盤は青春もの+サバイバルものからはじまり、徐々にサスペンスやミステリーを入れつつ最終的にカルトホラーにしていくという流れがスムーズで興奮。


現在パートもいろんなエピソードを挟んで謎を張り、それぞれの人間性を見せつつ、最終話のあの不穏すぎるラスト。過去パート現在パートともに、シーズンと通してのストーリーテリングにとても感心しました。最後の最後でまさかの大フォーカスだったあの子が、今後どう絡むのか、クソ楽しみにしてます。


飛行機墜落からのサバイバルってまぁ一大ジャンルだと思うけども、いろんな要素を混ぜ込みながら観る前では想像できなかったところに連れてかれてほったらかしにされた状態が今なので、ともかくS2はやくー!という気持ち。まじで色々うまかったし、サービス満点でしたよ〜。