マリー・ミー
監督:カット・コイロさん
出演:ジェニファー・ロペスさん、他
マリー・ミーこそ最高の映画である!!
GWということで映画館に久々に行きまして、ロマコメ好きとしては大変素晴らしい予告で、楽しみにしていた「マリー・ミー」を観ました。
最高の映画であるッッ!!!!!!
まじ最高。
久々に「ジャンル映画としてのロマンティックコメディ」を新作で、しかもこれでもかと王道のロマコメを映画館で観れた喜び。そしてこの映画の多幸感と肯定感。文句のつけようのない1本でした。これでいいのよ!こういうのでいいのよ!!!と、ロマンティックコメディ映画好きとしては歓喜の1本でした。全てがちょうどいい。この「ちょうどよさ」を最近映画館は忘れてはいないか?と思ったりもしました。
まずもってジェニファー・ロペスがまじでキュート。53歳で朝チュン彼シャツでリンゴをかじるジェニファー・ロペスが成り立つという事実、最強すぎます。ぱっとプロットを聞いて思い出すのはレジェンドロマコメのひとつである「ノッティングヒルの恋人」でしょうか。その最良の現代版というか。
物語のとっかかりこそ突飛ですが、そこから中盤から後半の展開が非常に地に足の着いた大人の恋愛の悩みと葛藤が展開されるドラマで見ごたえがありました。それこそこれまでのよくあるロマコメなら女性側が悩むあれこれが今作では男性側が背負っていて、かつシングルファーザーであるという設定も非常に効いていました。彼女に「相応しい」のか俺は、という悩み、これを2人でどう向き合い、思いを伝え、乗り越えるのかというドラマはとてもよかったな。誰かにちゃんと気持ちを伝えることの大切さと尊さを、性別や年齢関係なく、肯定する優しさとキュートさにものすごくグッときました。ラストのボードの使い方とかまじでかわいいよなぁ。
あと、いいダンスシーンのあるロマンティックコメディは傑作の法則は今作も健在で、どのダンスシーンもすげぇキュート。子供たちの数学クラブに訪れるシーンや、PTA?のパーティでのダンスと歌とか、すごいよかった。なぜ彼女がトップ歌手なのかが、あそこでわかるというか。あのパーティシーンとか損得なしでほんとに音楽が好きで歌いたかったから歌ってるお忍びレアライブ感とかまじで粋でいいシーンでした。
あと日本でこれやるともうちょっと子供目線に焦点が当てられそうなところですが、いい意味で都合よくいい子で、子供がいることや子供自身の悩みみたいなのは限りなくゼロに近い葛藤しか描かれず、あくまで親という役割よりも、一人の男性として、父親というものを描いてるのは印象的でした。子供がいることが、恋愛の障害として描かれがちな中、この潔さというかあくまでもそこは割り切って切り離す感じは今っぽくて清々しかったです。
全体的にほんとうに王道ロマンティックコメディで、これを待ってましたという1本でした。気持ちのいいご都合主義、とてつもない多幸感、シンプルなメッセージと恋愛を肯定する気持ちの良さ。私は大満足の1本となりました。今年のベストテン入り確定。ロマコメ好きは絶対見るべし!
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