今、私たちの学校は…
出演:パク・ジフさん、ユン・チャニョンさん、他
学園ゾンビもの、アーチェリー部活躍しがち
最近は作業ゲームをやりながら適当なものをNetflixで垂れ流してるんですが、何の気なしに流し始めた本作が1話から結構おもしろくて結局最終話までガッツリとイッキミしてしまったので、ちょっと感想を。
学校とゾンビってちゃんとやればまぁだいたい面白いはずなジャンルなわけですが、それを金かけてちゃんとやったというのがまず推せますね。偉い!
キャラクターも多いわけですが、ちゃんとキャラ立ちやそれぞれの問題点、トラウマ、葛藤、人間関係をしっかり描いてて、話と話の繋ぎ(フック)もうまいし、ゴアもしっかりあってちゃんと不条理で見応えありましたね。スイスイ見ちゃいました。
生徒たちの群像劇や教師陣のクソっぷりなど学校から出れない状況を生かした人間関係と学校という場所を生かしたアクションやアイディアもあり楽しかったです。この手の作品で一番上がるアーチェリー部の大活躍も最高でした。
この作品かなり「28週後…」に影響受けてそうだなぁと思いながら観てた後半。前半面白かった分、後半が個人的には微妙な展開が多くて、そのほとんどが軍側の視点に行ったときなんですよね〜。このお話なら終始子供たちの視点だけで物語を進めてもよかったんじゃないかなと思ったりもしました。軍側の視点がまじで謎でどういう組織体制をしてて、国と軍の関係性・力関係・命令の流れがよくわからないので、軍側の決定の数々にかなりモヤモヤが。これ軍側の視点を見せないとか、また「28週後…」のように軍側の人間を誰か子供たちの近くに置くとかするとより好みになったかなぁなどと思いました。あと、子供たちの視点から飛ぶシーンが正直かなり暇でした。それに伴って…なのか、お話の内容に比べて明らかに尺が長い。もっとスマートにできた気がします。
でも、子供から見ると「大人なんて話の通じないわけのわからない決定をする奴ら」感はこれによって出てるし、このわけのわからない不条理な世界のしわ寄せを食らう世代としての子供たち…というのをもしかしたらこの作品は描きたかったのかもしれないですね。
ゾンビの中から半ゾンビ状態の人間が生まれるみたいな展開はゾンビ映画の中でもあんまり好きな展開ではなく、ほんとに最後の最後まで半ゾンビとかせずに普通にゾンビだけにしてくれ~とか思ってましたが。一番ラストの学校での再集合を観て、あぁこのシーンが撮りたかったんだなと納得しました。あれは良いラストシーンだなぁと思いましたね。
まぁいろいろ言いたいことはありつつも、学校×ゾンビやりたい!という企画をちゃんと金をかけて映画化した偉さはたたえたいし。実際、力のある一本に仕上がってると思いました。めちゃくちゃおもしろかったです。楽しかった~!