MCU新作「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」を観た | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。






※ネタバレあり








  スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム



監督:ジョン・ワッツさん

出演:トム・ホランドさん、他

魔法は失敗すると危ない



新年1発目の映画館へ。相変わらず忙しいので、なかなか年明けても映画館に行けてなかったんですが、やっとこさ「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」を観てきました٩( 'ω' )و とても楽しみました!



正直MCUは鮮度が大切だと思っていて、どんなに自衛しても、ちょっと公開が遅れるだけでいろんな情報が入ってくるし、シリーズとしての動きも目まぐるしく速いので、今回の公開延期騒動はいかがなものかと思った。というのは、記録として一応残しておきます…。まぁ観たのは公開3日目でしたがね!(⌒-⌒; )


内心来るぞとわかっていたものの、いざスパイダーマンが3人揃うと泣けてしまうわけです。小学3年生くらいの時だと思いますがはじめてライミ版を観た記憶、大学時代アメスパを観た記憶、これまでの映画体験である「僕とスパイダーマン」がぐるぐる巡り、3人で語らう何気ないシーンにやられちゃったな…。誰もが挙げると思いますがアメスパ2の再現となるあのヒロイン落下シーンとその結末、からの彼の表情には言葉では言い表せない感慨がめぐり、まぁ泣くよ泣くだろこんなの…と号泣。全体的にもう脊髄反射的に涙がきてしまうシーンだらけで後半は大変でした。平成初期生まれなので世代ドンピシャというか、ライミ版を擦れるほど観た世代だからこそ、というのはあると思いますが。たまらんです。この景色が見れるなんてちょっと前までは想像だにしてなかったし。




あと映画全体に流れるちょっと度が越えんばかりの性善説を徹底的に信じ抜く姿勢にはちょっと心動かされたなと思います。これは正直スレスレの問題だとは思うし、悪役を「治療」して悪の要素を抜くことのグロテクス性を感じないわけではないのだが(今回唯一の引っ掛かりポイント)。だがしかし、この混沌とした世界で、それでも人の善の心を信じ抜くというのは今スパイダーマンがやるお話としてくるものがありました。あまりに都合がいいとか、理想論すぎるというのもわかるけど、ヒーロー映画が理想を語ることというのは私は時としてとても重要なことだと思ってるので、かなり好意的に後半を観てたなぁ。


あと、この20年の集大成をやった結果、最終的にオリジンに立ち返ってしまったというのもおもしろいなと思いました。そうだよなと、オリジンこそがスパイダーマンなのだと。MCUスパイダーマンはもうこのオリジンのお約束の諸々をやらないシリーズだと思ってたので、ここにきてメイをおばさんにあのセリフを言わせて、敵と戦い成長し、変化球ではあるけど「誰も知らないスパイダーマン」としてクラシックのスーツを着てNYを舞うというのはMCUスパイダーマンがスパイダーマンになって終わった遅れてきたオリジン映画としてかなり理想的というか、グッときたなぁ。


ノスタルジーを刺激されて感覚がバグってる(ラリってるとも言う)ので、アレですが、ともかくほんとに観れてよかった一本でした。いやー楽しかった。


次作はマルチバースオブマッドネスですかね、最後映像出てましたが。ここでサム・ライミになるというのもアツいですが、次作こそ、いよいよMCUのハイコンテクスト化の行き着く先みたいな内容な気がするので振り落とされないようにしなきゃなと思っておりますが…。もはやここまでくるとどこまで世界を広げられるのかという壮大なプロジェクトだと思って見てるのでだれも着いてこれないくらいメチャクチャにしてほしいとも思ってます。あと、これでNetflix版デアデビル他諸々とかも観なきゃいけなくなった…ってことでいいんですかね?ちなみにまだホークアイも観ないままほったらかしてます(⌒-⌒; )やべ。