JUNK HEAD/眼福の極み | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。




JUNK HEAD


眼福の極み
監督:堀貴秀さん



こちらも「街の上で」と同様、緊急事態宣言が発令されるということでその前に駆け込んできました。観てよかった!


原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人形、セット、衣装、映像効果のすべてを堀監督が1人で担当し、総ショット数約14万コマという膨大な作業を経て完成させた(映画.comより)ということで、これを知るとまじすげぇなと感心するばかり。これ1人でやれるもんなの?というくらい、世界観の構築から、キャラクターの表現、アクションシーン、などなど、ライカやアードマンに引けを取らないどころか、もう独自の何か新しいストップモーションアニメになってて、そりゃまぁ凄まじい見応えでした。

まず驚いたのは美術と撮影ですよね。ものすごくリッチで豊かで壮大に見える、凄まじいセットの数々。そして引きの絵を上手く使ったリッチで映画的な画面構成。ものすごい予算と人数でないとこんな美術できなくない?と思うくらい、世界まるごとを綿密に作り上げた画面のひとつひとつが眼福の極み。すごいなぁ!


そして劇場でも何度も笑いが起きるくらい、雰囲気が良かったのも印象的でした。テンポのいい話運びとブラックなコメディ要素が見事。画面がすごいだけでなくお話の面も文句がない。すごく楽しかったですね。

ともかく続きが観たい!
とんでもない労力と時間を要する作品だとは思いますが、どなたかこの監督にお金を!と思うくらい、もろもろ感動しました。