ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
新年1発目に相応しい気持ちのいいロマコメ！
監督：ジョナサン・レビンさん
出演：シャーリーズ・セロンさん、セス・ローゲンさん、他
あけましておめでとうございます。新年1発目に何を観ようかなぁと思っていたら、セス・ローゲンとシャーリーズ・セロン共演の明らかに愉快そうなラブコメを発見。観てきました。まさに新年1発目に相応しい超素晴らしいロマンティックコメディでした！！
とにかく全編ずっと笑ってたくらい、すごい楽しいですね。基本的にど下ネタやドラッグや洪水のように引用されるポップカルチャーの小ネタなど、愉快なコメディではあるんだけど、根っこの部分は「現代版ローマの休日」、はたまた「男女逆転版プリティウーマン」、とでも言えるようなしっかりとしたラブストーリー。
そしてその解釈がものすごく現代的かつ最新型にアップデートされてて、それが全く説教臭くない押し付けがましくないバランスにまとめられてるのが最高！これはセス・ローゲンの演技というか存在感の賜物だと思います。
とにかくこの2人の人間味が溢れ出てる感じがたまらんですよね。どんなにピンチになっても追い込まれても落ち込んでもユーモアと酒とドラッグで乗り切る、というのもいい。ドラッグでキメキメのまま超深刻な外交問題を解決しなければならなくなるシーンは最高でした（笑）
基本的に全編が超愉快で最高なのですが、とくにやっぱラストがよくてね。仕事か愛する人か、しかも仕事ってもはや国レベルのものですよね。「顔射男」というパワーワードが飛び出すほど一見下品ですが、ものすごく普遍的で不条理な選択を主人公たちは迫られるし、実際こういうことって多かれ少なかれあるじゃないですか、どうしようもできない状況に追い込まれることって。
でも、最終的に「ぜんぶもってく！」というところに行き着くのが個人的には最高でね。オナニー動画を全世界に見られようと、そんなの関係ねぇ！彼女が好きだから！というセス・ローゲンの漢っぷりと、なによりシャーリーズ・セロンの最高すぎる「オナニー。みんなもするでしょ？ここはアメリカよ！」という演説。
どう思われようと、自分たちが1番幸せな形を選択してくたくましさと勇気に泣けたし、自分たちを幸せにできるのは自分たちでしかない。恋も仕事も全部を持っていく現代のローマの休日をセス・ローゲンとシャーリーズ・セロンがやってのけてくれました。最高の映画でしたね。