スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
上映時間:142分
監督:J・J・エイブラムスさん
出演:デイジー・リドリーさん、アダム・ドライバーさん、他
スターウォーズep9を観てきました。カウントダウン上映に行ってきまして、田舎ですが劇場もそこそこ盛り上がってましたよ。
みんな大嫌いなエピソード8は僕はかなり好きでその年のベストにも入れました。というか基本的にこの新シリーズはかなり好きなんですよね。てなわけで今作はまぁ製作前や製作中にいろいろあったし、結局JJが引継ぎ、どうなるのだろうと思ってましたが…。僕は良かったんじゃないかなと思います。
ほんとにいろいろあったじゃないですか。紆余曲折、七転八倒。プリンセスレイアが亡くなり、そしてなによりエピソード8への世界中のファンからの激烈な反応(僕は徹底擁護しますが)、ハンソロの爆死(これは擁護できません)、まぁ様々な大変な状況を一手に引き受けたJJが、製作側とファンとの間で板挟みになりながらもスターウォーズという大風呂敷をここまでまとめあげることができたのは素直に僕はすごいと思いますし肯定したいという思いがあります。物語云々よりもよくまとめたよほんとにという別の意味でしみじみしました。
正直エピソード8が好きだったのは徹底した脱スターウォーズ感だったし、はじめて上の世代のものだったスターウォーズがこちら側に降りてきた感覚だったりしたので、また旧3部作に引き戻す感じはちょっとやっぱり残念だけど、でもこの状況でJJになった以上、これ以上のまとめ方があったか?と言われると正直ここが正解のバランスだったのかもしれないなと思ったりもしました。
中盤まではまじでおもしろくて結構文句ないくらいでしたが、正直後半とクライマックスは物足りず。宇宙の民間の舟が大集合!みたいな展開は絵としては上がるけど、そこへの積み重ねがポーの元同僚くらいしかなく、7,8でここへの布石をもっとやっとくべきだと思ったし舟だけで誰が運転してるのかわかんねぇというのが残念。展開のために集められた感が強く盛り上がりがグルーブしない。
あとまたパルパティーンかよ!というところは置いとくとしても、ちょっとヴィジュアルがダサい。あれは誰かが操縦してるのかしら。あと若いエキスを吸って大興奮したパルパティーンが宇宙にビリビリを大射精するシーンはあまりのことに笑いました。あとこれは前作からだけど今回は特にあまりにもフォースが万能な魔法すぎる感じはしました。
でもね、何より良かったのはアダム・ドライバー。やっぱむちゃくちゃいい俳優ですよね。こいつはライトサイドに帰ってきた!というのを表情のみで見せる素晴らしさ。この表情一発にすべてが救われたような思いです。あとチューイに泣かされたなぁ〜レイアが亡くなったことを知った後のチューイ、あそこがいちばんグッときました。
正直全体的に想像を超えないし、血湧き肉躍る興奮やカタルシスもなかったし、今年はアベンジャーズとゲームオブスローンズ の終結がありましたからあらゆる意味でぶが悪いんだけども、でもなんかもうお疲れ様…よくぞここまでやった…という感情でいっぱいです。強引な展開やキツいところもあるけど、なんとかみんなを納得させようと楽しませようとあらゆる方向に気遣いをしながらまとめ上げた本作。僕は肯定したいなぁ。涙ぐましいよ。みんなもういいじゃないか。よくやったよ!