ラスト・クリスマス
エミリア・クラークの笑顔でメリークリスマス
上映時間:103分
監督:ポール・フェイグさん
出演:エミリア・クラークさん、ヘンリー・ゴールディングさん、他
大好きなポール・フェイグ監督最新作がエミリア・クラーク主演のクリスマスラブストーリーだなんて見ない理由がない。てなわけで観てきましたが、とても楽しみました!
エミリア・クラークといえばゲームオブスローンズのドラゴンの母のイメージですが、「世界一キライなあなたに」の時にもたしか書きましたがエミリア・クラークは本来天才的なコメディエンヌだと思うんですよね。彼女の笑顔にはとてつもないパワーがあって、フォルムの丸々した感じや溢れ出るチャーミングさはほんとにどうかと思うくらい魅力的。その溢れ出るチャーミングさを遺憾なく発揮した一本になってて彼女を観てるだけで超楽しいという、ほんとにドリュー・バリモアの後継者は彼女しかいないと確信するようなそんなチャーミングな一本でした。
正直ポール・フェイグの作家性とこのお話はちょっと食い合わせが悪いかなぁと思うところがあったり、なによりちょっと要素が多すぎて詰め込みすぎてるようなところが気にはなりましたが、まぁそれを補って余りあるエミリア・クラークの魅力的な一挙手一投足!という感じでかなりの満足度となによりハッピーな多幸感あふれるクライマックスのクリスマスショーのシーンに涙涙でしたな。
さっきも言ったけどやっぱりかなり要素が多くて、移民、ジェンダー、貧困、難病、ここにラブコメとポール・フェイグのシニカルな笑いの要素を加えた上で、後半はファンタジーSFになり、最後はハッピーなショーになるという無茶苦茶いろんなものを詰め込みまくってる印象はかなりあって、お話自体はちょっと胃もたれしたというか、焦点が定まらないままラストのハッピーショーに力づくで持っていった感じはありました。が、そのハッピーショーの力づくっぷりがまじで超魅力的で超豪腕でもういい!最高!となっちゃいました。
結構深刻な問題が多数出てくるものの、とりあえず軸としてあるエミリア・クラークがクリスマスラブコメをやるという軸の強さがしっかりと魅力的なのが、なによりよかったですね。ほんと力づくという言葉がぴったりな気がします。
こんなにハッピーでキュートでチャーミングなエミリア・クラークが観れるんだからそりゃあもう素晴らしい映画でした。エミリア・クラーク万歳!