ドクター・スリープ
上映時間:152分
監督:マイク・フラナガンさん
出演:ユアン・マクレガーさん、レベッカ・ファーガソンさん、他
「シャイニング」の後日譚…という「ドクター・スリープ」を観てきました。観る前に久々にシャイニングを観たけどやっぱそもそも画面がすごくてお話のおもしろさよりも画面力の映画だと思うんですよね。その続編って一体どんな映画になるのか…しかも監督は最近だと「ホーンティング・オブ・ヒルハウス」が超素晴らしかったマイク・フラナガン。うーん全く予測がつかない、ということで観てきました。すげぇ変な映画だったけど楽しみました!
上映時間は一見長いけどパキパキとした展開と編集でまったく長く感じませんでしたね。画面はかなり楽しかったです。シャイニングの続編感は正直全然なくてどっちかというと「渋々シャイニングをやってあげたマイク・フラナガン映画」という感じ。マイク・フラナガン映画の中になぜかシャイニング要素が浮いてるみたいな感覚で、すげぇいびつなバランスの映画になってましたが、しかしその変な感じが楽しかったりしました。まぁそもそも元は画面力・映像の映画だし続編を作ろうと思うとそこを引き伸ばすしかないよなぁと。原作はどんなかんじなんでしょうかね。とりあえず想像以上にドエンタメな超能力SFでした。シャイニングの続編がこれかよ〜という思いはありつつ、マイク・フラナガンのおさえるところはしっかりおさえる演出やこれはこれで楽しめたお話も含め全然嫌いじゃないよ。
あと何と言ってもレベッカ・ファーガソンがまじ最高で、個人的にはマイベスト レベッカ・ファーガソンになりました。無茶苦茶美人でカッコいい超悪役なんだけど、なんか憎めないチャーミングさがあって彼女の魅力でかなり得をしてる映画だと思います。そもそものこいつらの存在の設定のわけのわからなさもよくわかんねぇけど好き。
で、とにかくこの映画はクライマックス手前まではすげぇ楽しいんだけど、クライマックスの肝心のホテルがまじ残念でした。正直レディ・プレイヤー・ワンの方がアガるツボをしっかり押さえてる上にマジ不意打ちだったこと、さらに今回はそのレディプレの衝撃の直後だったということもあり、かなり分が悪い。結局ロビーだけでかたがつくのも残念だし、一気に全部出ししちゃうからもったいないなぁと、もっとそれぞれの持ち場でそれぞれの恐怖シーンが観たかったなぁ…。
てな感じで、ほんとにおもしろかったのは、「シャイニング」の要素がない場面で、残念だった場面が「シャイニング」の場面という、そんな映画でした。まぁでもしっかり楽しめたし全然嫌いじゃないです。