【映画感想】「クローバーフィールド パラドクス」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 
 
 
 
クローバーフィールド パラドクス
 
「クローバーフィールド」という救済措置
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監督: ジュリアス・オナーさん
脚本: オーレン・ウジエルさん
出演: ググ=バサ・ロウさん、デビッド・オイェロウォさん、ダニエル・ブリューエルさん、他
原題: The Cloverfield Paradox
上映時間: 102分
あらすじ: 宇宙船が故障します
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突如配信された「クローバーフィールド」の三作目、「クローバーフィールド パラドクス」。
スーパーボウルのハーフタイムで予告が解禁され、「なんとこの作品、配信日は~~、この試合の後すぐです!!」「おおおおなんじゃそりゃ~」というなんともすげぇ宣伝の仕方をしたNetflixさん。この宣伝方法、とてつもなくうまいですよね。配信という強みを最大限生かしたというか、劇場公開だったら足を運ばない人も、配信だし、試合の後そのままテレビでNetflix起動させて流れで観るジャンそりゃ。この画期的な、今までになかった宣伝方法、このゲリラ的なやりかたはすげぇおもしろかったです。というか、おもしろかったのは、宣伝方法だけだったかも……というわけで、この映画ですが、
 
つまらなかったです(つД`)ノ
 
あらすじを例によって映画.comさんから拝借すると、
J・J・エイブラムス製作による「クローバーフィールド HAKAISHA」「10 クローバーフィールド・レーン」に続く「クローバーフィールド」シリーズの第3弾で、Netflixオリジナル映画として世界配信。エネルギー資源の枯渇が深刻化した近未来。各国の科学者たちが国際宇宙ステーションに集い、エネルギー危機を解決する新技術の実験に取り組んでいた。しかし、実験中のある事故により次元のずれが生じ、不可解な現象が次々と発生。科学者たちは異次元の恐ろしい現実を目の当たりにする。出演は「美女と野獣」のググ・バサ=ロー、「グローリー 明日への行進」のデビッド・オイェロウォ、「ラッシュ プライドと友情」のダニエル・ブリュールら。
てな感じ。
 
 
ほんとに「取ってつけたよう」という言葉がぴったりなような映画で、どう見ても元々宇宙船の密室サスペンスとして作ってたけど、製作がうまくいかずにどうしようか困ってた映画に、「クローバーフィールド 」という看板をつけて、あの取ってつけたような地球パートを追加撮影して、Netflixに売り飛ばして、このゲリラ的宣伝手法で一夜限りの打ち上げ花火あげようぜ!という感じがビンビンなんですよw 調べたところ大方そんな感じの流れのようです。

これまず映画自体はビジュアル的におもしろいところもあるんだけど、色々な要素がなんの脈絡もなく繋げてあるような映画でガタガタな脚本だと思いました。ただでさえ、宇宙船内の脚本がお粗末なのにさらにそこにまったく関係のない、クローバーフィールド という題名にしたために必要になった取ってつけた地球パートが平行するので、もうほんとにキツかったです。

手が暴れたり、壁の中に人が!みたいなアイディアはいいんですよ。でもとにかくビジュアルの連べ打ちでまったく「ドラマ」不足なので、誰にも感情移入できないし、トラブルが起きてもハラハラしないし、興奮もないし、最終的に問題を解決しても感動やカタルシスがまったくないんですよ。

そして最後に取ってつけたような「はーい、以上!クローバーフィールド でした〜〜!」っていうオチ。

ほんとに去年公開された「ライフ」って最高の映画でしたね!というのがよくわかる映画という意味では見比べてみるといいと思います^^;


なんだか、うまーくハッタリに乗せられたなぁ!やりやがったなNetflix!という感じでした(笑)

今後こういうパターンが増えていくのでしょうか。どうやらクローバーフィールド の権利をNetflixが獲得したようなので、今後古今東西の様々な失敗作が「クローバーフィールド  ○○○」という題名で配信されまくるかもしれませんな!なんてこった!
 
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好き度: 30点
宣伝方法はおもしろかったです( ´・д・)
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