【映画感想】「キングスマン ゴールデン・サークル」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

キングスマン ゴールデン・サークル

 

愛犬JBの扱い、それでいいの?

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監督: マシュー・ボーンさん

脚本: マシュー・ボーンさん、ジェーン・ゴールドマンさん

出演: コリン・ファースさん、ジュリアン・ムーアさん、タロン・エドガードさん、他

原題: Kingsman: The Golden Circle

上映時間: 140分

あらすじ: 人肉ハンバーグとウイスキーで乾杯!

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あけましておめでとうございます!というわけで、新年1発目の映画館は「キグスマン」の続編、「キングスマン ゴールデンサークル」を観ましたよ。1作目はとても愉快な映画だったので今回も楽しみにしてましたが…

 

僕はこの映画、あまりおもしろくなかったです(´・ω・`)ザンネン…

 

 

あらすじを映画.comさんから拝借すると、

イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。

と、こんな感じ。

 

いきなりはじまるカーアクションはとても良かったですね。あの特徴的なアクション撮影で「お!キングスマンがはじまった!」とワクワクしました。ここからどんなアクションがまっているんだろう!と思ったんですが、ほとんどアクションがやっぱり1作目のコピーで新鮮味がなかったですし、ずっと同じあのザ・キングスマン的撮影のアクションが続くので、正直最後の方はこの撮影法のアクションに飽きてる私がいました…。前作とはまた違ったフレッシュなアクションがほしかったですね…。クライマックスのアクションも、それまでのアクションと特に変わらないし、いまひとつ盛り上がりに欠けてる印象でした(;´Д`)なによりこのお話で140分は長いと思います…。

 

 

今回の敵、ジュリアン・ムーアはサイコパスっぷりがおもしろかったですし、なにより人肉ハンバーグ作りの描写がとても愉快でよかったんですが、イマイチこの人の哲学というか動機に魅力がなくて、ドラッグについての世相を反映してたり、安易にどっちが悪いと答えを出さない姿勢とかはおもしろかったんだけど、なんせジュリアン・ムーアがただのサイコパスおばさんで止まってるところが残念でした。「なぜ」ここにこだわるのかのもうひと押しが、欲しかった。あとずっとこの人自分の基地にいて、主人公チームと相対する場面がほとんど最後までないのもイマイチな感じというか、けっこうずっと別々にお話が進んでクロスしないところがラストのカタルシス不足に繋がってるのかなぁなんて思ったり…。前作クラスのカタルシスはなかったですね…。

 

あとアメリカチームの面々も、結局次の作品のために登場させたような、豪華キャスト無駄遣い感があって、まぁここは次回の作品まで待ちましょうか…。ハル・ベリーが良かったな~。

 

で、ですよ。僕がこの映画で一番引っかかったのは序盤の出来事なんですが、キングスマンの情報が漏洩して、キングスマンメンバーの家が次々爆破されるんですが、たまたま留守だった主人公の家にミサイルが来てそこにいた友達と一作目で主人公の愛犬になったJBが死んじゃうんですよ。一作目で活躍した同期の女の子も…(あの子はうまく逃げてそうな感じだけど)

 

 

で僕の1番の不満は犬の扱いだったりしました。あれでいいの??嫌いなタイプの死の扱い方というか。次のシーンで主人公の恋人が同じような犬連れてきて、「JBの代わりにはならないだろうけど…早く帰って来てね」「いや君のために戻ってくるよ☆」ってやりとりがあったりして、なんというか、キングスマンにおける犬ってそんな軽々しいものだったっけ?と思ったんですよ。なんかあのやりとりが一番嫌だったんです。しかもその後特にフォローもないし、次の作品ではしれっと今回の別の犬を飼ってる描写ではじまるんだろうけどさ、この軽さがいいんじゃんって言われればそれまでだけど、でもそもそも前作おけるの存在ってキングスマンにとってすごく大事な要素だったと思うし、そう説明もあるし、あんなサラッとスルーしていいものじゃないし、ジョン・ウィックの爪の垢を煎じて飲むべきと思ったんですよね。

 

ま、そんな不満というか、引っかかりがあった「キングスマン ゴールデンサークル」でした。

 

あと、特に好きだったシーンを最後に1つ。ゴールデンサークルにつながるターゲットの女性に発信機をつけるために、セックスに持ち込み、手マンがてら膣内に発信機を入れるあのシーン。たぶん映画ではじめて、カメラが膣の中に突入していくというなんともバカバカしいシーンを見ましたねw めでたく着床!みたいに描いてて、あそこのバカバカしさは評価したいですな。笑

 

てなわけで全体的に、次回作に期待!という感じです。

 

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好き度: 50

微妙でした(´・ω・)

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