ダンケルク
戦争は怖い ということ
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監督: クリストファー・ノーランさん
脚本: クリストファー・ノーランさん
撮影: ホイテ・バン・ホイテマさん
音楽: ハンス・ジマーさん
出演: フィオン・ホワイトヘッドさん、ケネス・ブラナーさん、トム・ハーディさん、他
原題: Dunkirk
上映時間: 106分
お話: ダンケルクから脱出します
好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点
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こちらも東京に行ったついでに品川のIMAXで鑑賞しました。品川のIMAXすごかったな~。てなわけでダンケルク。
まぁまぁでした(・∀・)
映画.comさんからあらすじを拝借すると、、史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」が展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。ポーランドを侵攻し、そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍艦はもとより、民間の船舶も総動員したダイナモ作戦が発動。戦局は奇跡的な展開を迎えることとなる――――という感じ。
とにかく実物だけを使ったという撮影の切迫感はすごかったです。なんというか実物だけ、と事前に聞いていることから来る緊張というか、「あこれも実物なんだ!」とか「あこれもCG使ってないんだ!」というちょとっと普通ではできない楽しみ方ができた気がします(笑)
兵士目線だけのザ・体感映画という感じだったので、ホントに戦争はいやだなぁと思いましたね。もうさ、こういう映画見るたびに思うけど、生き残るかどうかってもう完全に運ですよね。この映画もたまたまここにいたから爆弾に当たらなかったとか、たまたまここにいたから逃げることが出来たとか、戦争っていうデカい流れの中では一個人がどうなるかなんて自分では決められないんだなぁと。生き残るかどうかは神頼み…という戦争ってやっぱ理不尽で不条理なものだなぁと改めて思いました。
3つの場所場所で時間のスパンを変えるという演出を使っている変わった構造の映画でしたね。陸では1週間、海では1日、空では1時間という時間がそれぞれ同時に進んでいくんですが、正直あんまりうまく言ってないように感じてしまいました。陸は長い長い1週間といういやな感じとか…空ではあと1時間!という切迫感がこの映画の構造によってそがれてる気がしてしまいました。違う視点から起きた出来事をもういちど違う視点から見るというシーンがあったりするので、重要なシーンが繰り返しになったり、どうなるか…というドキドキはあんまりなかったりで、普通に1直線の映画にしたほうがキレイにわかりやすくてよかったんじゃないかなぁ…と思っちゃうくらい個人的にはこの構造にした意図と、それによっておもしろくなったのかがよくわかりませんでした(;´∀`)
観てから2週間くらい経ちましたが、なんかどのシーンも印象に残らず、これという画もなく、どこがおもしろかったか思い出しても正直なにも浮かばない、個人的にはあんまり心に残らない映画でした(;´∀`)が、とにかくホイテマ師匠の撮影がすげぇのと、試みのバカじゃねえのというくらいのアンチデジタルな心意気はおもしろかったです。